この動画では、Perfume(パフューム)の公式サイトで、「global site project #001」として配布されている、Perfumeのダンスのモーションデータと楽曲を利用させていただいて、Blenderでモデリングしてつくった3Dモデルをアニメーションさせてみました!

ほんとは、Perfume(パフューム)のお三方の三人分のモーションデータが利用できるのですが、今回は、大人の事情があったりなかったりで、かしゆかさんのダンスのモーションデータだけを利用させていただくことになりました。

またいつか、Perfume(パフューム)のお三方揃い踏みの3Dアニメーションをつくってみたいとおもいます。

ちなみに、この動画は、解像度が 4K(2160p(横3840ピクセル✕縦2160ピクセル))で、
フレームレートが 59.94fps という、けっこう気合の入った画質になっています。

なので、もし興味があれば、YouTube動画の画面右下の歯車のマークから「画質」を変更して、高画質の映像をお楽しみください。

Perfume(パフューム)のダンスモーションと楽曲のデータについて

冒頭の動画で使用させていただいているPerfume(パフューム)のモーションキャプチャーデータと楽曲データは、下記の公式サイトのページで配布されているものです。

Perfume global site project
http://perfume-dev.github.io/

上記のURLのページに説明がある「#001」というのが、今回、冒頭の動画で使用させていただいたモーションキャプチャーデータと楽曲データを配布しているプロジェクトです。

上記のURLのページには、このモーションキャプチャーデータと楽曲データを使用する上での条件として、下記のような条件をつけています。

Instruction:
While using our data and creating your original motion graphics we request the following:

Please put a link http://www.perfume-global.com
Twitter users, please tweet your project by using the following hashtag. #prfm_global_site
We reserve the right to feature your works on our website.

上記の英文を意訳すると、つぎのようなかんじです。

Perfume(パフューム)のサイトで配布されているデータを利用して作品を制作するためには、つぎの条件に同意する必要があります。

・「http://www.perfume-global.com」のURLへのリンクを記載してください。
・Twitterのユーザーは、制作した作品をツイートするときにハッシュタグ「#prfm_global_site」をつけてツイートください。
・私たちは、あなたの作品をPerfume(パフューム)のサイト上で宣伝に利用する権利を有します。

 

モーションキャプチャーデータのファイルと、楽曲データのファイルは、下記のURLのページからダウンロードすることができます。

Perfume official global website
http://www.perfume-global.com/

このページの上部にある「DOWNLOAD」というところをクリックすると、各種のファイルをダウンロードすることができるボタンが表示されます。

今回、冒頭の動画で利用させていただいた、モーションキャプチャーデータのファイルと、楽曲データのファイルは、「#001 MOTION CAPTURE DATA」というところのすぐ下にある、「BVH」と「SOUND」というころをクリックすることでダウンロードすることができます。

「BVH」をクリックすると、モーションキャプチャーデータ(「.bvh」ファイル)をダウンロードすることができます。

「SOUND」をクリックすると、楽曲データ(「.wav」ファイル)をダウンロードすることができます。

 

ちなみに、下記のページは、ソフトウェア開発プロジェクトのための共有サービスであるGithub(ギットハブ)のなかの、Perfume(パフューム)のプロジェクトの公式アカウントのページです。

perfume-dev
https://github.com/perfume-dev

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鹿鳴よよ(かなりよよ)ってだれ?

余談ですが、冒頭の動画でパフュームのダンスを踊っているキャラクターは、「鹿鳴よよ」(かなりよよ)という名前のキャラクターです。

Blenderでモデリングして自作したはじめての人型の3Dモデルなので、愛着も一塩です。
(o≧ω≦)O

もしかしたら、またいつかお目にかかることもあるかもしれないので、もしよければ、以後お見知りおきを。
m(_ _)m

ちなみに、このよよが着ているシャツに付いている詩文は、魏武帝(曹操)がつくった「短歌行」(たんかこう)という詩の文章です。

曹操の「短歌行」(たんかこう)の詩については、あとでくわしく紹介していますので、もし興味があれば見てみてください。

ちなみに、「鹿鳴よよ」という名前も、じつは、この「短歌行」の詩のなかの文章からとったものだったりします。

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魏武帝(曹操)の詩「短歌行」について

Levé de lune sur le Mont Nanping

余談ですが、さきほどお話していた、鹿鳴よよが着ているシャツに付いている詩文は、魏武帝(曹操)による「短歌行」(たんかこう)という詩の文章です。

『文選』(もんぜん)という詩文集に収録されている「短歌行」(たんかこう)の詩は、つぎのようなものです。

楽府二首
魏武帝

  

其一 短歌行

対酒当歌 人生幾何
譬如朝露 去日苦多
慨当以慷 憂思難忘
何以解憂 唯有杜康
青青子衿 悠悠我心
但為君故 沈吟至今
呦呦鹿鳴 食野之苹
我有嘉賓 鼓瑟吹笙
明明如月 何時可掇
憂従中来 不可断絶
越陌度阡 枉用相存
契闊談讌 心念旧恩
月明星稀 烏鵲南飛
繞樹三匝 何枝可依
山不厭高 海不厭深
周公吐哺 天下帰心

  

酒(さけ)に対(たい)しては当(まさ)に歌(うた)うべし。人生(じんせい)は幾何(いくばく)ぞ。
譬(たと)えば朝露(ちょうろ)の如(ごと)し。去日(きょじつ)苦(はなは)だ多(おお)し。
慨(がい)して当(まさ)に以(もっ)て慷(こう)すべし、憂思(ゆうし)忘(わす)れ難(がた)し。
何(なに)を以(もっ)て憂(うれい)を解(と)かん。唯(た)だ杜康(とこう)有(あ)るのみ。
青青(せいせい)たる子(し)が衿(きん)、悠悠(ゆうゆう)たる我(わ)が心(こころ)。
但(た)だ君(きみ)が為(ため)の故(ゆえ)に、沈吟(ちんぎん)して今(いま)に至(いた)る。
呦呦(ゆうゆう)と鹿(しか)鳴(な)き、野(の)の苹(へい)を食(くら)う。
我(われ)に嘉賓(かひん)有(あ)らば、瑟(しつ)を鼓(こ)し笙(しょう)を吹(ふ)かん。
明明(めいめい)として月(つき)の如(ごと)し、何(いず)れの時(とき)にか掇(と)る可(べ)けん。
憂(うれい)は中(うち)より来(きた)って、断絶(だんぜつ)す可(べ)からず。
陌(はく)を越(こ)え阡(せん)を度(わた)り、枉(ま)げて用(もっ)て相存(あいそん)せば、
契闊(けっかつ)談讌(だんえん)して、心(こころ)に旧恩(きゅうおん)を念(おも)う。
月(つき)明(あき)らかに星(ほし)稀(まれ)に、烏鵲(うじゃく)南(みなみ)に飛(と)ぶ。
樹(き)を繞(めぐ)ること三匝(さんそう)、何(いず)れの枝(えだ)にか依(よ)る可(べ)き。
山(やま)は高(たか)きを厭(いと)わず、海(うみ)は深(ふか)きを厭(いと)わず。
周公(しゅうこう)哺(ほ)を吐(は)きて、天下(てんか)心(こころ)を帰(き)す。

  

解釈

 酒を飲んでは大いに歌うべきである。人生はどれだけ続き得るものぞ。それはあたかも朝露のように極めてはかないものである。されば過ぎ去った日はいやに多くても、功業はなかなか成らない。これを思えばなげかずにはいられず、心の憂(うれい)も忘れ難い。この憂を消すものはただ酒あるのみ。だから酒に対しては憂を忘れて歌うべきである。
 人生の短いのを思うにつけても賢才を得たいと思う心は、詩経の句に「青衿の若人よ、君を慕うわが心は、はてしも知らず思いなやむ」とあるように、わが心の休まるひまもなく、ただ君を得ようと思い思うて今に至った。
 もし賢才を得て事を共にするを得るならば、彼の詩経に「さおしかは友を鳴きよびて、よもぎをはむ。われにめでたきまろうどがある。瑟をかなで、笙を吹いてもてなそう」と歌うように、よろこび迎えて楽しみを共にしたいと思う。しかし賢才の得難きは、明月の手にとり難いのと等しい。それを思うと憂いの心湧き来たって、たち難きを覚える。もし東西南北、道の遠きをいとわず、まげてわざわざ訪問されるならば、心をこめて酒宴談笑、旧恩を忘れまいと念じている。
 われ今幸いに群雄を伐って天下を得た。それはあたかも月の光が輝いて、群星の光がうすれたのにも比べられよう。月明に乗じて南に飛んだかささぎが、宿るべき樹を求めて、ぐるぐる回っても、身を寄せる枝もないのは、世の賢才が依るべき人を得ずして、いたずらに奔走するにも似ている。
 山は高きをいとわず、海は深きをいとわない。いくらでも高くまた深くなることを欲する。われもまたいくらでも多くの賢才を包容して用いよう。かの周公は一食事中に三度も口中の食を吐いて、天下の士に接し、賢才を採用したという。わが理想もまさにここにある。

魏武帝(曹操)の詩「短歌行」、『文選』) [1] [2]

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脚注
  1. (著:内田泉之助、著:網祐次、編集:尾形幸子、「短歌行」、「楽府二首 其一」、「楽府」、『文選 詩篇 (新書漢文大系 19)』、明治書院、2003年、104~106ページ)[Back ↩]
  2. (この「短歌行」の詩のなかで言及されている、「彼の詩経に『さおしかは友を鳴きよびて、よもぎをはむ。われにめでたきまろうどがある。瑟をかなで、笙を吹いてもてなそう』と歌うように」という部分の詩については、『詩経』のなかの「小雅」のなかの「鹿鳴之什」(ろくめいのじゅう)というところにあります。(参考:目加田誠、「鹿鳴之什」(ろくめいのじゅう)、「小雅」、『詩経』、講談社、1991年、75~78ページ))[Back ↩]