「「ハッカーと洋学者 : 革命期の創造者たち」」の記事一覧

「村田蔵六(大村益次郎)」とは

天才、大村益次郎

司馬遼太郎の小説『花神』で描かれている
村田蔵六の人物像をご紹介します。

大村益次郎(村田蔵六)
大村益次郎(村田蔵六)(*1)

村田蔵六(後の大村益次郎)

彼は、日本の近代兵制の創始者であり、
幕末に徳川幕府を倒した討幕軍の司令官でもありました。

そのときの功績を評価され、明治維新後には、
最初の兵部大輔(軍事大臣)となりました。

しかし、それだけではなく、彼は

西洋医学を学んだ医師
西洋の科学技術を研究した学者
西洋の近代な軍事を研究した兵学者

などさまざまな顔をもっていました。

このように多方面にわたって才能を発揮した彼は、
まさに「天才」だったといえるでしょう。

著者である司馬遼太郎は、
村田蔵六の人物像についてこのように述べています。

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  1. (大村益次郎(村田蔵六)(Painted by エドアルド・キヨッソーネ From 国立国会図書館、「近代日本人の肖像」)) [↩ Back]

1.口にできないこと「ハッカーと洋学者 : 革命期の創造者たち」

Darwin Monkey (ダーウィン・モンキー)
ダーウィン・モンキー(*1)

口にできない考えを抱かないほうが、ほぼ間違いなくどこかおかしいんだ

――― ポール・グレアム、『ハッカーと画家』(*2)

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言わザル 言うサル

徳ある者は必ず言あり

――― 孔子、『論語』 憲問篇(*3)

「現代のハッカー」と「幕末の洋学者」に
共通する点はいくつかあります。

そのなかから、今回は、

「常識はずれなことを考える」

という共通点についてお話していこうと思います。

現代のハッカーたちも、幕末の洋学者たちも
彼らが生きている時代からすれば
かなり常識はずれなことを考えています。

たしかに、「常識的な」一般の人々の目に映る彼らの言動は、
常識はずれなものばかりのようです。

鎖国状態にあり、海外との交流が禁止されていた江戸時代に
ときに命の危険を冒してまで異国の珍奇な物事を知ろうとしていた
洋学者たちや、

ときに寝る間も惜しんで何時間もぶつぶつ言いながらパソコンとにらめっこしたり
意味不明なアルファベットの羅列に美しさを感じたりしている
ハッカーたち、

彼らは、一言でいえば、「へんな奴ら」なのです。

では、なぜ彼らはこのような常識はずれなことを考るのでしょうか?

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  1. (Darwin Monkey (ダーウィン・モンキー) (Photo by 3DWiki at Wikimedia Commons)) [↩ Back]
  2. (ポール・グレアム (川合史朗 訳) 『ハッカーと画家:コンピューター時代の創造者たち』、オーム社、2005年、p.41) [↩ Back]
  3. (貝塚茂樹訳注、『論語』、中公文庫、中央公論新社、1973年、p.385) [↩ Back]

0.はじめに「ハッカーと洋学者 : 革命期の創造者たち」

どうやら、大きな変化を起こす人には、
古今東西を問わず、ある種の共通点があるようです。

このことに気づいたのは、
ある2つの本で描かれている、時代も場所も異なる2種類の人々の間に
ある種の共通点を感じたのがはじまりでした。

その2種類の人々の片方は、
現代のアメリカのプログラマーであるPaul Graham (ポール・グレアム)が、
著書である 『ハッカーと画家』 というエッセー集のなかで語る
ハッカーの人々です。

そして、もう片方は、
司馬遼太郎の 『花神』 という日本の幕末期を描いた小説に登場する、
村田蔵六 (後の、大村益次郎)という人物をはじめとした
洋学者たちです。

「現代のハッカー」「幕末の洋学者」

この一見無関係に思える彼らには、
どうも共通点があるように思えてしかたありません。

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