「悲しみ」タグの記事一覧

美しさは、ハーモニーのなかに

Aria(アリア)

(その場に集うすべての存在とその文脈が、総合芸術としての作品をかたちづくる。)(*1)

 

「完成された美というものは、ただ一つの身体のうちに見出されるものではなく、数多くの身体のうちに分散して、希少なものである
 …
 最も優秀で、他の人々に抜き出て修行を積んだ画家ゼウクシスは、クロトンの近く、ルキナ神殿の公共から委嘱された一枚の絵を制作するため、今日のあらゆる画家のように、自分の才能に無分別に頼ろうとはしなかった。彼はただ一人の身体のうちには自分が求めているだけの美しさを発見出来ない、つまりそういう美しさは、自然がただ一人に授けるものではないと考えた。そこで、彼は、その土地の妙齢の女性のすべての中から最も美しい五人の娘たちを選び出し、その五人の各々から美しいところを取って描いた。」

――― レオン・バッティスタ・アルベルティ、『絵画論』(*2)

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  1. Aria(アリア)Photo by Roberta F. at Wikimedia Commons)) [↩ Back]
  2. レオン・バッティスタ・アルベルティ、(三輪福松 訳)、『絵画論』、中央公論美術出版、67ページより) [↩ Back]

『もののけ姫』に登場する「シシ神」は、なぜ「シシ神」という名前なのか?

屋久杉

(*1)
       

ヤクシカ(屋久鹿)

(*2)
       

坊主岩

(*3)

 

「おのれが、人の命を絶ち、その肉(しし)むらを食ひなどするものは、かくぞある。おのれら、承れ。たしかにしや首斬(き)りて、犬に飼ひてん」

―――「吾妻人、生贄をとどむる事」、『宇治拾遺物語』

「生きることはまことに苦しく辛い
 
 世を呪い・・・
 人を呪い・・・
 それでも生きたい」

――― 病者の長、『もののけ姫』

宮崎駿さんが脚本を担当し、
スタジオジブリが製作した、
長編アニメーション映画

『もののけ姫』

という作品があることはご存知だと思います。

この『もののけ姫』の物語のなかに、

「シシ神」

という名前の「神」が登場します。

この「神」、
すこし変わった名前だと思いませんか?

「神」であるにしては、
すこし威厳に欠ける名前のように感じられます。

これなら、猪族の長である巨猪、
「乙事主(おっことぬし)」の方が、
よほど威厳のある名前のように感じます。

この「シシ神」は、
『もののけ姫』の物語のなかで
もっとも重要な神です。

それにもかかわらず、
なぜ「シシ神」という名前が付いているのでしょうか?

今回は、このことについて、考えてみたいと思います。

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  1. (屋久杉(Photo by Yosemite on Wikimedia Commons)) [↩ Back]
  2. (ヤクシカ(屋久鹿)(Photo by Kabacchi on Flickr)) [↩ Back]
  3. (坊主岩(Photo by Yosemite on Wikimedia Commons)) [↩ Back]
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