人間の知識の歴史のうえでは、「独学」こそが唯一の学問の方法であったのではないか。(…)人間が、なにかを学ぼうとするとき、たよりになるのはじぶんじしん以外にはなにもないのがふつうなので、「独学」以外に学問の正道はなかった。

 
この文章は、加藤秀俊さんの著書『独学のすすめ』の一節です。

「独学のすすめ」の主旨は、この一節に要約されています。

 
たしかに、学校に通って講義を聞くことは学習の基本といえるでしょう。

しかし、なによりも大切なことは、自主的に学ぼうとする気持ちだと思います。

その気持ちさえあれば、たとえ金銭的・時間的な事情で

学校で学ぶことができなかったとしても、独学で立派にやっていけます。

 
とくに現在では、少額、あるいは無料でも、多くの便利な道具が使えるようになってきました。

そのため、昔に比べて独学することがはるかに容易になっています。

この「独学のすすめ」では、そうした独学によるさまざまな学習法について述べていきたいと思います。

 
かく言う私も、生涯学び続ける学習者の一人に過ぎません。

しかし、そんな私でもきっと誰かの力になれることがあると信じています。

私が知っていることや考えたことなどが、少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。