IMG_190120_世界鬼学会_日本の鬼の交流博物館_0004
世界鬼学会設立25周年記念「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」のチラシ

ここでは、2019年11月9日に、大江山鬼伝説の地・京都府福知山市大江町にて、世界鬼学会(日本の鬼の交流博物館)の主催で開催された、世界鬼学会設立25周年記念イベントの、「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」のレポートをおつたえします。

IMG_20191109_152541
広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「大江山」
(鬼シンポジウム in ふくちやま2019)


広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「大江山」
(鬼シンポジウム in ふくちやま2019)


広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「八岐大蛇やまたのおろち
(鬼シンポジウム in ふくちやま2019)

IMG_20191109_145528
大江町総合会館 イベントホール
(京都府福知山市大江町河守)

 

ちなみに、日本の鬼の交流博物館を拠点として活動している、世界鬼学会という名前の、鬼好きな人たちが集まるコミュニティーがあります。世界鬼学会は、世界鬼学会の会員になりたい人世界鬼学会を募集しています。

世界鬼学会の会員は、毎年開催される「鬼シンポジウム」のあとの交流会で、学者・研究者の先生方や、おなじ鬼好きの方々と交流することができます。また、年一回、世界鬼学会の会報誌も送られてきます。年会費もお手ごろです。

世界鬼学会の会員になるには、下記のURLの「世界鬼学会の概要のページ」のなかにある「事務局」の項目のところの連絡先へご連絡ください。

日本の鬼の交流博物館
世界鬼学会の概要のページ
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/onihaku/gakkai/index.html

 

小松和彦先生の講演「鬼のイメージの起源と変貌」

IMG_20191109_131601_003

IMG_20191109_144253_002_002

IMG_20191109_144253_005

「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」のイベントの最初に、小松和彦先生(国際日本文化研究センター所長)による「鬼のイメージの起源と変貌」と題された講演がおこなわれました。

下記の文字(キーワード)や文章などは、この小松和彦先生の講演を聞きながら、ぼくがとったメモ書きに書かれている文字を、あとでテキストデータとして書き起こしたものです。

下記の文章のなかには、誤字脱字などや、ぼくが間違ってメモしているところなどもあるかとおもいますが、ご容赦いただければとおもいます。なお、ところどころ、ぼくが言葉を補っているところがあります。

また、この記事のなかに掲載している、参考サイトのリンクや、絵図の画像は、参考のためにぼくが独自に追加したものです。

IMG_20191113_212644
筆者のメモ1

 

NHKワールド
Japanology(ジャパノロジー)

 

鬼を鬼たらしめているもの
ツノ

 

【写真提示】
書写山 円教寺 修正会しゅしょうえの鬼追い

(参考)
天台宗別格本山 西国二十七番札所 - 書寫山圓教寺
http://www.shosha.or.jp/
天台宗別格本山 書寫山圓教寺
〒671-2201 兵庫県姫路市書写2968

特別行事 - 書寫山圓教寺
http://www.shosha.or.jp/schedules2.cgi
修正会しゅしょうえの鬼追いの行事の写真の画像あり
「修正会(しゅしょうえ)」

行事予定 - 書寫山圓教寺
http://www.shosha.or.jp/schedules.cgi
「修正会(鬼追い会式)」

 

【写真提示】
役行者
前鬼後鬼
松尾寺(奈良県)
護法童子のようなもの

(参考)
奈良県|日本最古の厄除霊場「厄攘」唯一の寺 大和松尾寺
http://www.matsuodera.com/

秘仏開扉|日本最古の厄除霊場「厄攘」唯一の寺 大和松尾寺
http://www.matsuodera.com/special.html#jihou
役行者像の写真の画像あり〔一部分〕)
「秘仏「役行者像」特別開扉」
「日本で最大の役行者像と前鬼・後鬼」

 

【絵図の写真提示】
敦煌トンコウ莫高窟ばっこうくつの壁画
第428窟 降魔 北周

魔衆
異形
魔(妖怪)

角、尻尾、腕輪、足輪

(参考)
ディジタル・シルクロード - 文化遺産のデジタルアーカイブ
http://dsr.nii.ac.jp/

敦煌莫高窟 - 428 | 中国石窟データベース
http://dsr.nii.ac.jp/china-caves/dunhuang/428.html.ja
「現行番号: 428」
「ペリオ番号: 135」
「敦煌石窟 : vol.5」
「0061敦煌―第135窟 右側内壁」

Les grottes de Touen-Houang(敦煌石窟) : vol.5 - 国立情報学研究所『東洋文庫所蔵』貴重書デジタルアーカイブ
http://dsr.nii.ac.jp/toyobunko/VIII-5-B6-3/V-5/

Les grottes de Touen-Houang : vol.5 / 61 ページ(カラー画像)
http://dsr.nii.ac.jp/toyobunko/VIII-5-B6-3/V-5/page/0061.html.ja
敦煌トンコウ莫高窟ばっこうくつの第428窟の壁画の写真の画像あり〔白黒〕〔一部分〕)
「敦煌―第135窟 右側内壁」
「TOUEN-HOUANG―Grotte 135. Paroi de droite.」
「ペリオ, ポール. “敦煌石窟 魏、唐、宋時代の仏教絵画と彫刻.” 国立情報学研究所「ディジタル・シルクロード」/東洋文庫. doi:10.20676/00000186.」

(参考:解説(中国語))
ペリオ敦煌図録図版解説 第5巻 図283 | シルクロード研究資料集
http://dsr.nii.ac.jp/reference/pelliot/entry/5-283.html.ja
敦煌トンコウ莫高窟ばっこうくつの第428窟の壁画の写真の画像あり〔白黒〕〔一部分〕)
「敦编第428窟,北壁」
「降魔变」(降魔変)
「魔王波旬」
「魔军」(魔軍)
「三个魔女」(三人の魔女)

(参考)

『敦煌石窟 第3巻─第428窟〈北周〉』
大沼 淳 (監修), 樊 錦詩 (監修), 岡田 健 (編集), 劉 永増 (編集)

(参考)
敦煌莫高窟壁画第428窟 北壁 中央東側 降魔図(北周)|台東区ヴァーチャル美術館
https://www.city.taito.lg.jp/bunkasinko/virtualmuseum/mural_02/036/index.html
壁画の模写(複製)の写真の画像あり〔一部分〕)
敦煌トンコウ莫高窟ばっこうくつの428窟の壁画の模写(複製)

 

【絵図の写真提示】
トルコ
イスタンブール
トプカプ宮殿博物館所蔵
謎の絵画集
サライ・アルバム

トルコの大学院生の人
「トルコの『サライ・アルバム』に描かれている怪物の図像が、シルクロードをとおして、日本の鬼に影響をあたえた」という仮説を研究している人。
その人が、その仮説に対する小松先生の意見をもとめて、謎の絵画集「サライ・アルバム」を小松先生に見せに来られたそうです。

Siyah Qalem - Hazine 2153, s.48b
Topkapı Sarayı (Topkapi Saray) Albums (*1)
『サライ・アルバム(宮廷詩画帳)』(Saray Albums)
(トプカプ宮殿博物館所蔵)

Siyah Qalem - Hazine 2153, s.34b
Topkapı Sarayı (Topkapi Saray) Albums (*2)
『サライ・アルバム(宮廷詩画帳)』(Saray Albums)
(トプカプ宮殿博物館所蔵)

Siyah Qalem - Hazine 2153, s.37b
Topkapı Sarayı (Topkapi Saray) Albums (*3)
『サライ・アルバム(宮廷詩画帳)』(Saray Albums)
(トプカプ宮殿博物館所蔵)

Siyah Qalem - Hazine 2153, s.112a
Topkapı Sarayı (Topkapi Saray) Albums (*4)
『サライ・アルバム(宮廷詩画帳)』(Saray Albums)
(トプカプ宮殿博物館所蔵)

Siyah Qalem - Hazine 2153, s.141a
Topkapı Sarayı (Topkapi Saray) Albums (*5)
『サライ・アルバム(宮廷詩画帳)』(Saray Albums)
(トプカプ宮殿博物館所蔵)

Siyah Qalem - Hazine 2153, s.39b - figures
Topkapı Sarayı (Topkapi Saray) Albums (*6)
『サライ・アルバム(宮廷詩画帳)』(Saray Albums)
(トプカプ宮殿博物館所蔵)

Siyah Qalem - Hazine 2153, s.129b
Topkapı Sarayı (Topkapi Saray) Albums (*7)
『サライ・アルバム(宮廷詩画帳)』(Saray Albums)
(トプカプ宮殿博物館所蔵)

Siyah Qalem - Hazine 2153, s.27b
Topkapı Sarayı (Topkapi Saray) Albums (*8)
『サライ・アルバム(宮廷詩画帳)』(Saray Albums)
(トプカプ宮殿博物館所蔵)

Siyah Qalem - Hazine 2153, s.31b
Topkapı Sarayı (Topkapi Saray) Albums (*9)
『サライ・アルバム(宮廷詩画帳)』(Saray Albums)
(トプカプ宮殿博物館所蔵)

Siyah Qalem - Hazine 2153, s.38a - horse
Topkapı Sarayı (Topkapi Saray) Albums (*10)
『サライ・アルバム(宮廷詩画帳)』(Saray Albums)
(トプカプ宮殿博物館所蔵)

(参考)
Category:Topkapı Sarayı Album Hazine 2153 - Wikimedia Commons
https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Topkap%C4%B1_Saray%C4%B1_Album_Hazine_2153
『サライ・アルバム』(『宮廷詩画帳』)の絵図の画像あり〔一部分〕)
(Wikimedia Commonsのウェブサイトのなかの、『Topkapı Sarayı Album』(『トプカプ・サライ・アルバム』(『トプカプ宮殿アルバム』)(『サライ・アルバム』)(『宮廷詩画帳』))と呼ばれる4冊の画帳のなかの、「登録番号 H. 2153」の1冊に掲載されている絵図の画像ファイルを集めたカテゴリーのページ。)

(参考)
Group #5 HomePage
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~5jimu/
研究班 5 東京大学東洋文化研究所
イスラームの歴史と文化

test
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~5jimu/new/980520-j.html
「イスラーム地域研究5班 サライ・アルバム研究会」
「サライ・アルバムとはトプカプ宮殿美術館に所蔵されている登録番号H.2152, 2153, 2154, 2160 の4冊の画帳(アルバム)です。」

(参考)
Topkapı Palace - Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Topkap%C4%B1_Palace
「the Sarayı Albums」

(参考)
トプカプ宮殿 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%97%E3%82%AB%E3%83%97%E5%AE%AE%E6%AE%BF

 

世界のほかの地域にも似たような図像がある。

 

日本の鬼は、海外、とりわけ、仏教からの影響が大きい。

【絵図の写真提示】
月岡芳年の絵
『百器夜行』
(付喪神たちを描いたような絵)
じつは、描かれている者たちは、すべて鬼。

(参考:『百器夜行』の原本を撮影した写真が掲載されているウェブページ)
国際日本文化研究センター
風俗図会データベース
http://shinku.nichibun.ac.jp/esoshi/picture_info.php?id=169&from=bl&disp=JP

国際日本文化研究センター
百器夜行;ヒャッキヤギョウ
http://www.nichibun.ac.jp/YoukaiGazouCard/U426_nichibunken_0224.html

 

法隆寺
鬼の彫刻

 

ある時代に、鬼が分化した。

【絵図の写真提示】
絵因果経えいんがきょう』醍醐寺本

ブッダを妨害するマーラたちの絵。

鬼衆
多種多様な姿
獣の頭、多頭、一つ目、多眼

この絵をつかって、絵解きをしていたのかもしれません。

おそらく、この「絵因果経」醍醐寺本が、日本で最初に描かれた鬼の絵、あるいは、妖怪の絵だとかんがえられているそうです。
ただし、中国で描かれた絵画を写したものである可能性もあるそうです。あるいは、中国の絵画を日本に持ち込んだものである可能性もあるそうです。

(参考:絵因果経えいんがきょう』第三上『降魔成道』の原本を撮影した写真が掲載されているウェブページ)
世界遺産 京都 醍醐寺
https://www.daigoji.or.jp/

世界遺産 京都 醍醐寺:春期特別公開
https://www.daigoji.or.jp/exhibition/2012_autumn.html
絵因果経えいんがきょう』第三上『降魔成道』の絵図の画像あり〔一部分〕)
「絵因果経 第三上『降魔成道』」

醍醐寺霊宝館
詳細
https://www.daigoji.or.jp/exhibition/details/2012_autumn/explanation_01.html
絵因果経えいんがきょう』第三上『降魔成道』の絵図の画像あり〔一部分〕)
「絵因果経 第三上『降魔成道』」

(参考:『絵因果経えいんがきょう』の原本を撮影した写真が掲載されているウェブページ)
重要文化財|絵因果経|奈良国立博物館
https://www.narahaku.go.jp/collection/757-0.html

 

日本でのもともとの鬼とは何だったのか?

日本では、鬼は、もともとは「見えないもの」だった。

和語の「おに」という言葉の意味は、よくわからない。

鬼とは「なによりも怖ろしいものの象徴」。

鬼とは、過剰な「力」の象徴的表現である。
過剰とは、秩序からの逸脱・破壊。

異形異類

「鬼」は、《われわれ》に恐怖や災厄を与えるものとして想像されたものである。
言い換えれば、恐怖や災厄をもたらすとみなされたものに、「鬼」というラベルが貼られたのである。

「鬼」というラベルを貼る側と貼られる側。

 

IMG_20191113_212711
筆者のメモ2

見えない「もの」(神や神霊)

見えない「もの」とのコミュニケーション方法

類型1: 占い

類型2: 盗み聞き、夜、呪具(聴耳頭巾など)

類型3: 託宣、口走り(憑依)

類型4: 夢、夢現(ゆめうつつ)
  (夢のなかで姿かたちを見ることで、図像として描くことができるようになる。)
  神→貴人(貴族の姿)
  神→鬼
  神→護法童子

類型5: 目撃(現実の世界で、一般の人(人々)のまえに姿をあらわす。)

 

IMG_20191113_212747_002
鬼はどこにいるのか?
【図表提示】文化の四つの伝承母体の関係図

鬼はどこにいるのか?

【図表提示】
文化の四つの伝承母体の関係図

■口承
民俗学
人類学
社会学

■書承
文学
歴史学

■芸能
■儀礼
■遊芸
芸能史
演劇
音楽学
宗教学

■絵画
■造型
美術史
造形学
建築学

 

IMG_20191113_212810_002
【図表提示】天上の異界、地上(人間世界)、地下の異界、山中の異界、海上の異界、水中の異界

【図表提示】

天上の異界

地上(人間世界)

地下の異界

山中の異界

海上の異界

水中の異界

 

鬼の典型化されたキャラクター化されたもの。
典型化された鬼。
キャラクター化された鬼。
・それ以上、進化しない。
・その状態で、終わり。
・辞書に載る。

【絵図の写真提示】
例(「辞書に載る」):
常光徹 (文)、飯野和好 (絵)、『妖怪図鑑』(1994年)童心社より

【絵図の写真提示】
例(「典型化された鬼」「キャラクター化された鬼」):
石井桃子いしい ももこ (文)、秋野不矩あきの ふく (絵)、『絵本 いっすんぼうし』

 

【絵図の写真提示】
「御伽草子」
「一寸法師」

(参考)
青空文庫
楠山正雄 一寸法師
https://www.aozora.gr.jp/cards/000329/files/43457_23938.html

曼殊院所蔵『酒天童子絵巻』
曼殊院本

(参考:曼殊院本『酒天童子絵巻』の原本を撮影した写真が掲載されているウェブページ)
曼殊院門跡
https://manshuinmonzeki.jp/houmotsu/006.html
「所蔵宝物」
「竹筆隷書・酒呑童子絵巻」

曼殊院門跡
https://manshuinmonzeki.jp/houmotsu/index.html
所蔵宝物
『酒天童子絵巻』

 

キャラクター化された鬼のはじめは?

【絵図の写真提示】
『北野天満宮縁起絵巻』

雷神

(北野天満宮の神職の方々は、『北野天満宮縁起絵巻』に描かれている存在を、「雷神」とも「鬼」とも呼ばずに、「菅原道真公」と呼んでいる。)

中国仏教の図像からの影響がある。

地獄の獄卒

(参考:『北野天満宮縁起絵巻』の原本を撮影した写真が掲載されているウェブページ)
北野天神縁起絵巻 - e国宝
http://www.emuseum.jp/detail/100260/000/000

菅原伝授手習鑑|文化デジタルライブラリー
https://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/exp2/exp2_old/w/137.html

 

春日権現験記. 第8軸_コマ番号_007_cropped_003
疫鬼
『春日権現験記』絵巻(『春日権現験記絵巻』)(第8軸)〔一部分〕 (*11)

【絵図の写真提示】
『春日権現験記絵』

疫鬼
腰に木槌をつけている。
木槌でたたいて人を病気にする。
(一方で、その木槌は打ち出の小槌にも通じる。)

ただし、小松和彦先生は、『春日権現験記絵』に描かれている存在が、「鬼」と呼ばれていたかどうかは、疑問視しているそうです。「もののけ」などと呼ばれていた可能性があるそうです。

(参考:『春日権現験記絵』の原本を撮影した写真が掲載されているウェブページ)
春日権現験記. 第8軸 - 国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1287493/7
春日権現験記. 第8軸 - 国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1287493

春日権現験記|書誌詳細|国立国会図書館オンライン
https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000007280567-00

 

【絵図の写真提示】
『餓鬼草紙』
出産の場面
女性が死の危険に直面する場面
死に直面する場面には、鬼が来る。

もののけ
「鬼」の原形

『紫式部日記』
一条天皇の中宮である藤原彰子の出産の場面の記述

(参考:『餓鬼草紙』の原本を撮影した写真が掲載されているウェブページ)
餓鬼草紙 - e国宝
http://www.emuseum.jp/detail/100951

餓鬼草紙 - e国宝
http://www.emuseum.jp/detail/100152

東京国立博物館 - 1089ブログ
https://www.tnm.jp/modules/rblog/index.php/1/2016/08/06/%E9%A4%93%E9%AC%BC%E8%8D%89%E7%B4%99/

餓鬼草紙(がきぞうし) | 京都国立博物館 | Kyoto National Museum
https://www.kyohaku.go.jp/jp/syuzou/meihin/emaki/item03.html

(参考:『紫式部日記絵巻』の原本を撮影した写真が掲載されているウェブページ)
五島美術館
https://www.gotoh-museum.or.jp/collection/shikibu.html
国宝 紫式部日記絵巻

紫式部日記絵巻断簡 - e国宝
http://www.emuseum.jp/detail/100341

 

IMG_20191113_212725
筆者のメモ3

典型化される前、キャラクター化される前の鬼は、多種多様な姿をしていた。

百鬼夜行の絵画化へ

 

【絵図の写真提示】
『不動利益縁起絵巻』

二匹の式神

空を飛ぶ式神(「目には見えない」という設定になっている。)
病を追い払う役割をしている。
御幣を持っている。

式神によって追い払われているもの、邪鬼。

(参考:『不動利益縁起絵巻』の原本を撮影した写真が掲載されているウェブページ)
不動利益縁起絵巻 - e国宝
http://www.emuseum.jp/detail/100284/000/000?mode

14768_不動利益縁起絵巻 :: 東文研アーカイブデータベース
https://www.tobunken.go.jp/materials/glass/218662.html

疫病神(もののけ、鬼)

鉄輪、角盥(つのだらい)

百鬼夜行

融通念仏縁起_コマ番号_035_036_結合_cropped_003
「鬼(妖怪)たちが家を訪ねに来る場面」
(『融通念仏縁起』(冑山文庫)(絵巻)〔一部分〕) (*12)

【絵図の写真提示】
『融通念仏縁起絵巻』
クリーブランド美術館所蔵

描かれている疫病神(もののけ、鬼)たちは、一人ひとりすべて書き分けられている(一人ひとりすべて異なる姿をしている)。(もともとの鬼のすがたかたちは、のちに典型化され、キャラクター化された鬼のように、画一的なすがたかたちではなく、多種多様なすがたかたちをしていた。)

馬の骨を頭につけている者がいる。
鶏(にわとり)の頭をしている者がいる。
動物のすがたをしている者がいる。
おそらく、絵師は、馬や、鶏や、動物の怨霊であることを表現しているのではないか。

道具の怨霊

(参考:『融通念仏縁起』(冑山文庫)の原本を撮影した写真が掲載されているウェブページ)
融通念仏縁起 - 国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2543190/35
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2543190/36
コマ番号: 35~36

融通念仏縁起 - 国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2543190

融通念仏縁起|書誌詳細|国立国会図書館オンライン
https://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000007326269-00

(参考:『融通大念佛縁起』(国文学研究資料館 鵜飼文庫)の原本を撮影した写真が掲載されているウェブページ)
国文学研究資料館
https://www.nijl.ac.jp/

国文学研究資料館 日本古典籍総合目録データベース
http://base1.nijl.ac.jp/~tkoten/

融通大念仏本縁起
http://base1.nijl.ac.jp/iview/Frame.jsp?DB_ID=G0003917KTM&C_CODE=096-0299&PROC_TYPE=ON&SHOMEI=融通大念仏本縁起&REQUEST_MARK=96†299†1†2&OWNER=国文研鵜飼&BID=200019019&IMG_NO=86
http://base1.nijl.ac.jp/iview/Frame.jsp?DB_ID=G0003917KTM&C_CODE=096-0299&PROC_TYPE=ON&SHOMEI=融通大念仏本縁起&REQUEST_MARK=96†299†1†2&OWNER=国文研鵜飼&BID=200019019&IMG_NO=87
コマ番号: 86~87
「鬼(妖怪)たちが家を訪ねに来る場面」の絵図の画像あり〔一部分〕)
融通大念佛縁起(国文学研究資料館 鵜飼文庫)
ライセンス: CC BY-SA 4.0

(参考:『融通大念佛縁起』(国文学研究資料館 鵜飼文庫)の原本を撮影した写真が掲載されているウェブページ)
国文学研究資料館
https://www.nijl.ac.jp/

新日本古典籍総合データベース
https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/200019019/viewer/86
https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/200019019/viewer/87
コマ番号: 86~87
「鬼(妖怪)たちが家を訪ねに来る場面」の絵図の画像あり〔一部分〕)
融通大念佛縁起(国文学研究資料館 鵜飼文庫)
ライセンス:CC BY-SA 4.0

(参考:『融通念佛縁起繪』(西尾市 岩瀬文庫)の原本を撮影した写真が掲載されているウェブページ)
国文学研究資料館
https://www.nijl.ac.jp/

新日本古典籍総合データベース
https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100189626/viewer/76
https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100189626/viewer/77
コマ番号: 76~77
「鬼(妖怪)たちが家を訪ねに来る場面」の絵図の画像あり〔一部分〕)
融通念佛縁起繪(西尾市 岩瀬文庫)
(ライセンス: All Rights Reserved)

新日本古典籍総合データベース
https://kotenseki.nijl.ac.jp/page/usage.html
利用条件

 

百鬼夜行は、基本的に、怨霊をあらわしている。

鬼とは、怨霊をあらわしている。

【絵図の写真提示】
香取本『大江山絵詞』

【絵図の写真提示】
『土蜘蛛草紙』

京都の人々にとって災い(マイナス)だと考えられていたもの。
ラベルを貼った側の人たちがつくった物語。

(参考:香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばの原本を撮影した写真が掲載されているウェブページ)
香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばの絵巻物の原本の写真は、こちらのウェブページ (*13)や、こちらのウェブページ (*14)で、閲覧することができます。(どちらのウェブページでも、写真の画像を拡大して見ることができます。)

(参考:『土蜘蛛草紙絵巻』の原本を撮影した写真が掲載されているウェブページ)
土蜘蛛草紙絵巻 文化遺産オンライン
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/301199

 

結論
「鬼」とは、マイナスなものを表す「ラベル」である。
(「ラベル」にすぎない。)

 

講演終了後の質疑応答

「角(つの)」が意味するもの。
野生
攻撃性
動物

 

IMG_20191109_131601

IMG_20191109_145528
大江町総合会館 イベントホール
(京都府福知山市大江町河守)

▲ もくじへもどる

広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「大江山」


広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「大江山」
(鬼シンポジウム in ふくちやま2019)


広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「大江山」
(鬼シンポジウム in ふくちやま2019)

IMG_20191109_152541
広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「大江山」
(鬼シンポジウム in ふくちやま2019)

IMG_20191109_152854
広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「大江山」
(鬼シンポジウム in ふくちやま2019)

IMG_20191109_153201
広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「大江山」
(鬼シンポジウム in ふくちやま2019)

IMG_20191109_153425
広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「大江山」
(鬼シンポジウム in ふくちやま2019)

IMG_20191109_153750_BURST008
広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「大江山」
(鬼シンポジウム in ふくちやま2019)

IMG_20191109_151312
広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「大江山」
(鬼シンポジウム in ふくちやま2019)

▲ もくじへもどる

広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「八岐大蛇やまたのおろち


広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「八岐大蛇やまたのおろち
(鬼シンポジウム in ふくちやま2019)

スライドショー:広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「八岐大蛇やまたのおろち
(鬼シンポジウム in ふくちやま2019) (*15)

広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「八岐大蛇やまたのおろち
(鬼シンポジウム in ふくちやま2019)


広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「八岐大蛇やまたのおろち
(鬼シンポジウム in ふくちやま2019)


広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「八岐大蛇やまたのおろち
(鬼シンポジウム in ふくちやま2019)


広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「八岐大蛇やまたのおろち
(鬼シンポジウム in ふくちやま2019)


天叢雲剣を手にした須佐之男命(スサノオノミコト)の舞い
広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「八岐大蛇やまたのおろち
(鬼シンポジウム in ふくちやま2019)

▲ もくじへもどる

「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」のイベント情報

IMG_190120_世界鬼学会_日本の鬼の交流博物館_0004
世界鬼学会設立25周年記念「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」のチラシ

「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」のイベントのお知らせです。

講演:小松和彦先生(国際日本文化研究センター所長)「鬼のイメージの起源と変貌」

広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「大江山」「八岐大蛇」(やまたのおろち)

11月9日(土)午後1時10分~(受付は12時30分から)
場所:大江町総合会館イベントホール(福知山市大江町河守285)
主催:世界鬼学会
共催:福知山市教育委員会
問い合わせ:日本の鬼の交流博物館
入場無料

■小松和彦(こまつかずひこ)先生 プロフィール

国際日本文化研究センター所長

1947年東京都生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。信州大学講師および助教授、大阪大学文学部助教授及び教授、その後国際日本文化研究センター教授、副所長を経て2012年4月より現職。

専門は民俗学、文化人類学。

1979年第10回澁澤賞(公益信託澁澤民族学振興基金)受賞。2013年紫綬褒章受章。

2016年文化功労者顕彰。

主な著書に、『神々の精神史』(講談社学術文庫)、『憑霊信仰論』(講談社学術文庫)、異人論(ちくま学芸文庫、『悪霊論』(ちくま学芸文庫)、『妖怪学新考』(洋泉社MC)、『異界と日本人』(角川ソフィア文庫)、『鬼と日本人』(角川ソフィア文庫)、『妖怪文化入門』(角川ソフィア文庫)、『百鬼夜行絵巻の謎』(集英社ビジュアル新書)、『怪異の民俗学』(全八巻、河出書房新社、編著)、『日本妖怪学大全』(小学館、編著)、『妖怪文化研究の最前線』(せりか書房、編著)、『いざなぎ流の研究』(角川学芸出版)、『『伝説」はなぜ生まれたか』(角川学芸出版)など多数。

■旭神楽団プロフィール

 旭神楽団の設立は定かではありませんが、戦前までは六調子の神楽を舞っていたようです。
 戦時中は活動を中止していましたが、昭和28年ごろ当時の若者が高田舞を導入し新舞を中心にした神楽団としてよみがえらせ、昭和30年代半ばから各地の競演大会で優秀な成績を収めていました。
 その後一時期団員の減少や高齢化などで低迷していましたが、平成に入ったあたりから、若い団員が奮起し、厳しい練習を重ね「真に神楽の粋を極める」を大目標に、芸の習得に取り組み神楽の伝承・保存に努めています。

「鬼シンポジウムinふくちやま2019」を開催します。 - 福知山市オフィシャルホームページ
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/soshiki/7/17353.html
世界鬼学会設立25周年記念「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」
京都府文化力チャレンジ補助事業

日本の鬼の交流博物館
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/onihaku/tenji/index.html

▲ もくじへもどる

参考:日本の鬼の交流博物館の展示品

この下のスライドショーでは、日本の鬼の交流博物館の展示品の写真を紹介します。

ちなみに、日本の鬼の交流博物館を拠点として活動している、世界鬼学会という名前の、鬼好きな人たちが集まるコミュニティーがあります。世界鬼学会は、世界鬼学会の会員になりたい人世界鬼学会を募集しています。

世界鬼学会の会員は、毎年開催される「鬼シンポジウム」のあとの交流会で、学者・研究者の先生方や、おなじ鬼好きの方々と交流することができます。また、年一回、世界鬼学会の会報誌も送られてきます。年会費もお手ごろです。

世界鬼学会の会員になるには、下記のURLの「世界鬼学会の概要のページ」のなかにある「事務局」の項目のところの連絡先へご連絡ください。

日本の鬼の交流博物館
世界鬼学会の概要のページ
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/onihaku/gakkai/index.html

スライドショー:日本の鬼の交流博物館の展示品 (*15)

▲ もくじへもどる

参考:「芸北石見神楽の面と衣装展」令和元年度 日本の鬼の交流博物館秋季特別展

この下のスライドショーでは、日本の鬼の交流博物館秋季特別展として開催された展覧会である、「芸北石見神楽の面と衣装展」の写真を紹介します。

(参考)
旭神楽団 - ホーム
https://www.facebook.com/%E6%97%AD%E7%A5%9E%E6%A5%BD%E5%9B%A3-382341662200083/

(参考)
旭神楽団 - ホーム
https://www.facebook.com/pages/category/Community-Organization/%E6%97%AD%E7%A5%9E%E6%A5%BD%E5%9B%A3-2152500754767424/

スライドショー:「芸北石見神楽の面と衣装展」令和元年度 日本の鬼の交流博物館秋季特別展 (*15)

▲ もくじへもどる

 

 

 

 

「これ好奇のかけらなり、となむ語り伝へたるとや。」

▲ もくじへもどる


脚注
  1. 画像の出典:"Siyah Qalem - Hazine 2153, s.48b", トプカプ宮殿博物館 (Topkapı Palace Museum) on Wikimedia Commons, (Public domain (パブリックドメイン) ). [↩ Back]
  2. 画像の出典:"Siyah Qalem - Hazine 2153, s.34b", トプカプ宮殿博物館 (Topkapı Palace Museum) on Wikimedia Commons, (Public domain (パブリックドメイン) ). [↩ Back]
  3. 画像の出典:"Siyah Qalem - Hazine 2153, s.37b", トプカプ宮殿博物館 (Topkapı Palace Museum) on Wikimedia Commons, (Public domain (パブリックドメイン) ). [↩ Back]
  4. 画像の出典:"Siyah Qalem - Hazine 2153, s.112a", トプカプ宮殿博物館 (Topkapı Palace Museum) on Wikimedia Commons, (Public domain (パブリックドメイン) ). [↩ Back]
  5. 画像の出典:"Siyah Qalem - Hazine 2153, s.141a", トプカプ宮殿博物館 (Topkapı Palace Museum) on Wikimedia Commons, (Public domain (パブリックドメイン) ). [↩ Back]
  6. 画像の出典:"Siyah Qalem - Hazine 2153, s.39b - figures", トプカプ宮殿博物館 (Topkapı Palace Museum) on Wikimedia Commons, (Public domain (パブリックドメイン) ). [↩ Back]
  7. 画像の出典:"Siyah Qalem - Hazine 2153, s.129b", トプカプ宮殿博物館 (Topkapı Palace Museum) on Wikimedia Commons, (Public domain (パブリックドメイン) ). [↩ Back]
  8. 画像の出典:"Siyah Qalem - Hazine 2153, s.27b", トプカプ宮殿博物館 (Topkapı Palace Museum) on Wikimedia Commons, (Public domain (パブリックドメイン) ). [↩ Back]
  9. 画像の出典:"Siyah Qalem - Hazine 2153, s.31b", トプカプ宮殿博物館 (Topkapı Palace Museum) on Wikimedia Commons, (Public domain (パブリックドメイン) ). [↩ Back]
  10. 画像の出典:"Siyah Qalem - Hazine 2153, s.38a - horse", トプカプ宮殿博物館 (Topkapı Palace Museum) on Wikimedia Commons, (Public domain (パブリックドメイン) ). [↩ Back]
  11. 画像の出典:「疫鬼が描かれている場面」, 『春日権現験記』(第8軸), 国立国会図書館デジタルコレクション, コマ番号:7 (著作権保護期間満了 (パブリックドメイン) ) より, 元の画像を加工・編集して使用しています. [↩ Back]
  12. 画像の出典:「鬼(妖怪)たちが家を訪ねに来る場面」, 『融通念仏縁起』(冑山文庫)(絵巻), 国立国会図書館デジタルコレクション, コマ番号:35~36 (著作権保護期間満了 (パブリックドメイン) ) より, 元の画像を加工・編集して使用しています. [↩ Back]
  13. ウェブページの情報:「写真(7)「《大江山絵詞 下巻》」」, 展覧会名: 「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」(開催期間: 2016年7月5日(火)~8月28日(日)), 会場: 江戸東京博物館, ウェブサイト名: 「インターネットミュージアム」, 2019年11月4日確認. [↩ Back]
  14. ウェブページの情報:「写真(6)「重要文化財《大江山絵詞 下巻》」」, 展覧会名: 「大妖怪展 ─ 鬼と妖怪そしてゲゲゲ」(開催期間: 2013年7月6日(土)~9月1日(日)), 会場: 三井記念美術館, ウェブサイト名: 「インターネットミュージアム」, 2019年11月4日確認. [↩ Back]
  15. このスライドショーの写真は、2019年11月に筆者が撮影した写真です。 [↩ Back][↩ Back][↩ Back]