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ロハスと押し込めマーケティング

By Yukinobu Kurata (倉田幸暢)

LOHAS(ロハス、ローハス)とは
「Lifestyles Of Health And Sustainability」の略称で、
その意味は、「健康や環境問題に関心の高い人々のライフスタイル」だそうです。
しかし、巷で喧伝されているロハスの本当の意味とは、要するにこういうことではないでしょうか。
現代は、消費者の趣向が多様化し、企業が商品を売り込むターゲットを絞り込みにくくなりました。
企業側はそうした状況をなんとかして変えようと、
ロハスという耳ざわりのいい、先進的でかっこよく聞こえる言葉を使って
新しいカテゴリーを自ら作り出しました。
そして、
「これからはロハスですよ~、ロハスはかっこいいですよ~、ロハスじゃない人は遅れてますよ~、ロハスになるにはこれを買わなきゃだめですよ~、これも必要ですね~」
といった具合に、
なんでもかんでもロハスという言葉と結びつけ、
多様化した消費者をもう一度ひとつのカテゴリーに押し込めることにしました。
そうすれば、わざわざ消費者の多様な要求を時間をかけて探り、それに一つ一つ答えていくという骨の折れる仕事をしなくても、
ロハスという言葉をつけるだけで簡単に物が売れるようになる、と考えたのでしょう。
つまり、ロハスという言葉は、
企業が消費者を扇動し、楽して物が売れる状況をつくるための道具だったのです。
実際、「LOHAS」はもともとマーケティングコンセプトとして、
アメリカの社会学者ポール・レイと、起業家のジルカ・リサビが組んで考え出したものだったようです。
どちらにせよ、企業のこうした行動は、消費者をバカにしているとしか思えません。
だいたい、「健康や環境問題に関心の高い人々」は、企業が望む消費の仕方とは無縁のはずです。
むしろ、企業がこれまで消費を煽って人々の健康や地球環境を悪化させてきたことへの批判から、健康や環境問題に対する関心が高まってきたのではなかったでしょうか。
企業側は、
「消費者はバカだから、そんなことも考えずに流行に飛びつくはずだ」
とでも思っているのでしょうか。
それに、なぜ企業にいちいち
「あなたはこのカテゴリーに入りますから、これが必要です」
などと言われなければならないのでしょうか。
大きなお世話です。
ロハスだと言われようが言われまいが、それが必要だと思ったから買うんです。
企業やほかの誰かが何と言おうが、それが必要でないと思ったら買わないんです。
主導権は消費者にあるのであって、企業側にあるのではありません。

生産者と消費者

By Yukinobu Kurata (倉田幸暢)

 (Photo by Kelvin Kay at Wikimedia Commons)
Photo by Kkmd on Wikimedia Commons

最近ふと思った。

大人になるってことが、年を重ねるってことが、
消費しかしなくなるってことと同義になっていってるんじゃないか、って。

映画とか、演劇とか、音楽とか、料理とか、本とか、絵とか、
観賞したり、聞いたり、味わったり、読んだり、鑑賞したり、
よいものを消費するのはとっても楽しい。

でも、本当はクリエイターである、つくる側が一番楽しいんじゃないかって。

手からこぼれ落ちる砂みたいに、
やった先からどこに行ってしまったのか分からなくなって、
誰からも忘れ去られてしまうような日々の作業じゃなくて、

カタチに残せること、
たしかにそこにあって、自分がつくったんだって胸を張って言えるもの。

よいものをつくるのはきっと大変だろうと思う。

徹夜したり、煮詰まったり、期日に間に合わなかったり、意見がぶつかったり、
身も心もボロボロで、
自分はなんでこんな苦しいことやってんだろ、ってなときもあるだろう。

でも、なによりも、

誰かに言われたからじゃない、
その過程自体が楽しいから、
自分の心が求めることをカタチにしていくことができるから、
持てる力のすべてをかけてそれに没頭できるから、
そして、その努力が時として自分自身が予想していた以上のものを見せてくれるから、

やっぱり一番楽しいのは生産者じゃないかな。

生産者は本当は心のなかで思ってるんじゃないだろうか。

あーあ、消費者ってかわいそうだよなー、こっち側はこんなに楽しいのに、って。
ほんとうの「楽しい」はこっち側にしかないのに、って。

そんなこんなで、
自分も生産者でいたいなぁ、なんて思っとります。

ほんとは、みんな心のどっかで
何やらつくってみたくてうずうずしてるんじゃないかなぁ。

2007年1月14日2:36
倉田幸暢

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