「鬼典余師」の記事一覧

『石山寺縁起絵巻』の詞書と絵図

By Yukinobu Kurata (倉田幸暢)

『石山寺縁起. [1]』写_国会デジタルコレクション_ndljp_pid_2589669_PDF_コマ番号003~009_第1詞書_002
石山寺縁起絵巻いしやまでらえんぎえまき』〔模写〕〔一部分〕
第1段詞書ことばがき

『石山寺縁起. [1]』写_国会デジタルコレクション_ndljp_pid_2589669_PDF_コマ番号010~014_第1絵図_003_002
石山寺縁起絵巻いしやまでらえんぎえまき』〔模写〕〔一部分〕
第1段絵図

 

都にも人やまつらん石山の峰に残れる秋のよのつき

―― 藤原長能『新古今和歌集』 (*1)

志賀の浦や遠ざかり行く浪まより氷りて出づる有明の月

―― 藤原家隆『新古今和歌集』 (*2) (*3)

寺社縁起は、むしろ文書資料以上に過去の社会と精神生活について多くの知見をはらんだ文献であろう。それは読み方に従い、一層豊かな世界を物語りうるものである。

―― 阿部泰郎「比良山系をめぐる宗教史的考察」 (*4)

 

『石山寺縁起. [1]』写_国会デジタルコレクション_ndljp_pid_2589669_PDF_コマ番号010~014_第1段絵図_002_一部切り出し_001
比良明神ひらみょうじん(岩に座して釣り糸を垂れる老翁)と、良弁ろうべん僧正
石山寺縁起絵巻いしやまでらえんぎえまき』〔模写〕〔一部分〕
第1段絵図

ここでは、『石山寺縁起絵巻いしやまでらえんぎえまき』の詞書ことばがきと絵図を紹介します。

石山寺縁起絵巻いしやまでらえんぎえまき』には、香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばの絵巻のなかに描かれている、酒天童子(酒呑童子)の原型のひとつとなったとおもわれる、比良明神ひらみょうじんという神が登場します。

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脚注
  1. 出典:藤原長能『新古今和歌集』. [↩ Back]
  2. 出典:藤原家隆『新古今和歌集』. [↩ Back]
  3. 参考: 「しがのうら【滋賀浦・志賀浦】 滋賀県大津市の琵琶湖南西岸の地。⦅歌枕⦆ 「 -や遠ざかり行く浪まより氷りて出づる有明の月/新古今 冬」」, 「大辞林 第三版の解説」, 「滋賀浦・志賀浦(しがのうら)とは - コトバンク」より, 2019年12月30日閲覧. [↩ Back]
  4. 出典:阿部泰郎 (1980年) 「一節 比良明神: 東大寺縁起」, 「四章 比良山の神々」, 「一、比良山系をめぐる宗教史的考察: 寺社縁起を中心とする」, 「論文篇」, 元興寺文化財研究所(編集), 『比良山系における山岳宗教調査報告書』, 元興寺文化財研究所, 37ページ. [↩ Back]

麒麟無極と邪見極大の謎: 香取本『大江山絵詞』に記された酒天童子(酒呑童子)の側近たち

By Yukinobu Kurata (倉田幸暢)

The Lady and the unicorn Desire
尊像(貴人)と一角獣と獅子
我が唯一つの望みに」(À mon seul désir)〔一部分〕 (*1)
(「貴婦人と一角獣」(La Dame à la licorne)の6つの連作のタペストリーのうちの最後のひとつ)

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尊像(貴神)と一角獣と獅子
赤山禅院せきざんぜんいん本殿の狛犬(麒麟(?))と獅子 (*2)
(比叡山延暦寺 「皇城表鬼門」 赤山禅院せきざんぜんいん

日本橋
東京日本橋の麒麟像 (*3)

Tokyo HDR - 250
東京日本橋の獅子像 (*4)

 

順々に説明したカーディアスは、六枚目に視線を移したところでかすかに目を細くした。「そして最後、『天幕』と名づけられた一枚。これがなにを象徴しているのかは、いまだに結論が出ていません。それまで身に付けていた首飾くびかざりを外し、侍女が捧げ持つ箱に収める婦人。背後には『私のたったひとつの望み』と書かれた天幕があり、ユニコーンと獅子ししがその入口へとさそっている。この天幕が象徴するものはなにか。『箱』はなにを表しているのか」

―― 「貴婦人とユニコーン」のタペストリーについて語るカーディアス「ユニコーンの日」『機動戦士ガンダムUC』 (*5)

 

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脚注
  1. 画像の出典:"The Lady and the unicorn Desire" (unattributed) on Wikimedia Commons (Public domain). [↩ Back]
  2. この写真は、2019年4月に筆者が撮影した写真です。 [↩ Back]
  3. 画像の出典: "日本橋" by othree on Flickr (License: CC BY 2.0). [↩ Back]
  4. 画像の出典: "Tokyo HDR - 250" by Kabacchi on Flickr (License: CC BY 2.0). [↩ Back]
  5. 出典:福井晴敏 (著者), 矢立肇 (原案), 富野由悠季 (原案) (2014年) 「2」, 「0096/Sect.1 ユニコーンの日」, 『機動戦士ガンダムUC 1(ユニコーンの日 上)』(Kindle版), 角川コミックス・エース, KADOKAWA, 位置No.3638/3785. [↩ Back]

香取本『大江山絵詞』の「平野山」と「近江国かが山」: 比叡山延暦寺による土地領有権説話としての酒呑童子譚

By Yukinobu Kurata (倉田幸暢)

香取本『大江山絵詞』における比叡山追放後の酒天童子の移住の流れの推定図_009_w3500_80p
香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばにおける比叡山追放後の酒天童子の移住の流れの推定図 (*1)

 

物語の真の意図は、叡山を支配していた邪悪なる在地の神を調伏し、これより叡山の支配権を天台教団が正当に譲渡されたということを、「怪物退治」の物語の中に仕組むことにあった筈である。

―― 濱中修「『伊吹童子』考:叡山開創譚の視点より」 (*2)

寺社縁起は、むしろ文書資料以上に過去の社会と精神生活について多くの知見をはらんだ文献であろう。それは読み方に従い、一層豊かな世界を物語りうるものである。比良山に関して、特に南都と叡山の縁起はそのなかで此山の神々が重要な役割を演じている。

―― 阿部泰郎「比良山系をめぐる宗教史的考察」 (*3)

志賀しがうらゆるけしきのことなるは比良ひら高嶺たかねに雪やるらん

―― 慈円じえん (慈鎮和尚じちんかしょう)『拾玉集』[歌番号35] (*4)

酒天童子しゅてんどうじ酒呑童子しゅてんどうじ)が奪われ、追い出された、「平野山ひらのやま」と「近江国おうみのくにかがやま」とは、どこなのか?

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香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』の絵図のイメージ画像
(現状の絵巻の原本の「下巻 第七絵図」のイメージ画像) (*5)

鎌倉時代~南北朝時代(室町時代前半)ごろにつくられたとされている、現存最古の酒呑童子しゅてんどうじ説話をつたえる絵巻物である、香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばという絵巻物があります。

(※参考: 香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばの絵巻物についてのくわしいお話は、こちらの記事で紹介しています。)

その香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばの絵巻物に記されている、酒天童子しゅてんどうじ酒呑童子しゅてんどうじ)の物語のなかに、「平野山ひらのやま」という地名と、「近江国おうみのくにかがやま」という地名の、2つの謎の地名が登場します。

ここでは、香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばの絵巻物に記されている、「平野山ひらのやま」という地名と、「近江国おうみのくにかがやま」という地名が、いったいどこの土地を指しているのか、ということについてかんがえてみたいとおもいます。

また、それらの土地についてかんがえるにあたっては、香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばの酒呑童子説話の成り立ちにふかくかかわったとされている比叡山延暦寺とそれらの土地とのかかわり、という観点から話をすすめていきたいとおもいます。

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目次
  1. 酒天童子しゅてんどうじ酒呑童子しゅてんどうじ)が奪われ、追い出された、「平野山ひらのやま」と「近江国おうみのくにかがやま」とは、どこなのか?
  2. 香取本『大江山絵詞』の酒天童子(酒呑童子)の昔語りのなかに、「平野山ひらのやま」と「近江国おうみのくにかがやま」が登場する場面の詞書の一節
  3. 香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばの説話にあらわれている、比叡山延暦寺の影響
    1. 香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばの酒呑童子説話の成り立ちにふかくかかわったとされる比叡山延暦寺の記家について
  4. 香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばの「平野山ひらのやま」とは、比良山地ひらさんち比叡山地ひえいさんち石山いしやま石山寺いしやまでら)をふくむ一帯のことであり、酒天童子(酒呑童子)はその一帯の地主神じぬしがみである比良明神ひらみょうじんとして描かれている
    1. 平安時代の近江国の湖西地域における、北部の山門派(比叡山延暦寺)と、中部の寺門派(園城寺(三井寺))、南部の石山寺、の競立
    2. 比良明神ひらみょうじんの伝承地である湖西地域の3つの神社・仏閣と、3つの釣垂岩つりたれいわ
    3. 釣垂岩つりたれいわ その1: 白鬚神社しらひげじんじゃ釣垂岩つりたれいわ比良山地ひらさんちのふもとの釣垂岩つりたれいわ
      1. 参考: 白鬚神社しらひげじんじゃの前の道路を横断するのは、とても危険です
    4. 釣垂岩つりたれいわ その2: 比叡山延暦寺ひえいざんえんりゃくじ小比叡おびえみねの中腹の修禅峰道しゅうぜんみねみち釣垂岩つりたれいわ
      1. 参考: 比叡山延暦寺ひえいざんえんりゃくじ釣垂岩つりたれいわの別称「垂釣岩たるつりいわ」「鯛釣岩たいつりいわ
    5. 釣垂岩つりたれいわ その3: 石山寺いしやまでら釣垂岩つりたれいわ比良明神影向石ひらみょうじんようごうせき
      1. 参考: 「寺門伝記補録じもんでんきほろく」に記されている、石山いしやま石山寺いしやまでら)の比良明神ひらみょうじん白鬚明神しらひげみょうじん
      2. 参考: 「造立盧舎那仏詔ぞうりゅうるしゃなぶつのみことのり」: 「奈良の大仏」(東大寺とうだいじ盧舎那仏像るしゃなぶつぞう)を造立ぞうりゅうするために、聖武天皇しょうむてんのうによって出された命令書
    6. 参考: 釣垂岩つりたれいわ その4(?): 近江八幡市の『大嶋神社・奥津嶋神社文書』おおしまじんじゃ おくつしまじんじゃ もんじょに記されている、釣垂岩つりたれいわのような岩の上で釣り糸を垂れる白鬚明神しらひげみょうじん比良明神ひらみょうじん)の末裔まつえいおきな
      1. 比叡山延暦寺ひえいざんえんりゃくじの領地であった、近江国蒲生郡おうみのくにがもうぐん奥島おくしま(近江八幡市の、円山町・島町・白王町・北津田町・中之庄町のあたりの地域)
      2. 白鬚神社しらひげじんじゃ白鬚明神しらひげみょうじん / 比良明神ひらみょうじん)は、近江国蒲生郡おうみのくにがもうぐん沖島おきのしま(滋賀県近江八幡市沖島町)にも存在した
      3. 余談: 「つわきのつちいし」と呼ばれていた、釣垂岩つりたれいわのような岩は、どこにあったのか?
    7. 参考: 『日本の神々: 神社と聖地 第5巻』に記されている、白鬚神社しらひげじんじゃや、比良明神ひらみょうじん白鬚明神しらひげみょうじん)についての記述
    8. 参考: 『近江輿地志略おうみよちしりゃく』に記されている、白鬚神社しらひげじんじゃや、比良明神ひらみょうじん白鬚明神しらひげみょうじん)についての記述
  5. シコブチ明神みょうじんと、相応和尚そうおうかしょうと、天台修験てんだいしゅげん(天台宗の修験道)と、無動寺谷むどうじだにと、息障明王院そくしょうみょうおういん葛川明王院かつらがわみょうおういん)、などについて
    1. 相応和尚そうおうかしょうに仮託して、天台宗の教団が奪い取った、比良山地ひらさんち地主神じぬしがみ思古渕明神しこぶちみょうじん)の領地と信仰
    2. 葛川かつらがわ伊香立いかだちの相論
    3. 葛川地区の森林資源、林産物、炭竃: 木材、薪炭
  6. 三尾明神みおみょうじん水尾明神みおみょうじん)について
    1. 『長谷寺縁起絵巻』はせでらえんぎえまきに登場する、三尾明神みおみょうじんと、祟りたたりをなす霊木(御衣木みそぎ)のくすのきと、香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばに登場する、平野山(ひらのやま)比良山地ひらさんち)の地主神じぬしがみ比良明神ひらみょうじん)としての酒天童子と、酒天童子が変化した祟りたたりをなすくすのきの巨木との、類似性について
    2. 寺門伝記補録じもんでんきほろく』に記された、園城寺おんじょうじ三井寺みいでら)の長等山ながらやま地主神じぬしがみとしての、三尾明神みおみょうじんの伝承について
      1. 参考: 三尾明神影向石みおみょうじんようごうせき園城寺おんじょうじ三井寺みいでら)の境内にある、三尾明神みおみょうじんが姿をあらわした岩)
      2. 参考: 赤尾神、白尾神、黒尾神の、それぞれの神々が現れた時代について
      3. 参考: 三尾明神の本地ほんじ本地仏ほんじぶつ)について
      4. 参考: 三尾明神みおみょうじんを祀る普賢堂ふげんどう三尾明神みおみょうじん本地堂ほんじどう)について
    3. 『三井寺仮名縁起』に記された、園城寺おんじょうじ三井寺みいでら)の南院の鎮守神ちんじゅがみとしての三尾明神みおみょうじん(「赤白黒しゃくびゃくこくの三神」(赤尾神、白尾神、黒尾神))の伝承
      1. 参考: 「本朝四箇大寺」と呼ばれていた、かつての園城寺おんじょうじ三井寺みいでら)の広大な境内の領域について
      2. 参考: 園城寺おんじょうじ三井寺みいでら)の南院の鎮守神ちんじゅがみである、三尾明神みおみょうじん鎮守社ちんじゅしゃの現在の状況
      3. 参考: 園城寺おんじょうじ三井寺みいでら)の中院の鎮守神ちんじゅがみである、鬼子母神きしもじん哥梨帝母かりていも訶梨帝母かりていも))の鎮守社ちんじゅしゃの現在の状況
      4. 参考: 園城寺おんじょうじ三井寺みいでら)の北院の鎮守神ちんじゅがみである、新羅明神しらぎみょうじん鎮守社ちんじゅしゃの現在の状況
    4. 参考: 三尾神社みおじんじゃ(滋賀県大津市園城寺町おんじょうじちょう)について
    5. 参考: 三尾氏みおうじの一族が越前国えちぜんのくにから近江国おうみのくにへと移住したことと、水尾神社みおじんじゃの関係について
  7. 兵主明神ひょうずみょうじんなどの、甲賀三郎の物語『諏訪縁起』に登場する、老翁の姿をした神
    1. 兵主明神ひょうずみょうじん: 近江国甲賀郡の甲賀三郎の物語『諏訪縁起』に登場する、老僧の姿をした神
    2. 好美翁こうびおう: 近江国甲賀郡の甲賀三郎の物語『諏訪縁起』に登場する、地底国・維縵国ゆいまんこくの国王であり、3万歳を超える老翁
  8. 近江国おうみのくにかがやま」が、己高山こだかみやまである可能性と、白山信仰について
    1. 条件1: 白山信仰が盛んな場所である
    2. 条件2: 最澄の領地である
    3. 条件3: 交通の要衝である
    4. 条件4: 近江国の鬼門とされる場所である
    5. 近江国おうみのくにかがやま」が、伊吹山いぶきやまである可能性と、白山信仰について
    6. 近江国おうみのくにかがやま」が、比良山地ひらさんち権現山ごんげんやまである可能性と、白山信仰について

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脚注
  1. 地図の出典: 国土地理院「地理院地図」の、地理院タイル「全国ランドサットモザイク画像」を、加工・編集して使用しています。地理院タイルは、「国土地理院コンテンツ利用規約」にもとづいて使用しています。地理院タイル「全国ランドサットモザイク画像」は、地理院タイル「全国最新写真(シームレス)」のズームレベル9~13で表示される画像(地理院タイル)です。地理院タイル「全国ランドサットモザイク画像」のデータソース: Landsat8画像(GSI,TSIC,GEO Grid/AIST), Landsat8画像(courtesy of the U.S. Geological Survey), 海底地形(GEBCO)。くわしくは、国土地理院のウェブサイトのなかの、「地理院タイル一覧」のページhttps://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html)のなかの、「2.基本測量成果以外で出典の記載のみで利用可能なもの」のなかの、「ベースマップ」のなかの、「写真」(衛星写真の画像)のところをご参照ください。 [↩ Back]
  2. 出典:濱中修 (1990年) 「『伊吹童子』考:叡山開創譚の視点より」, 『沖縄国際大学文学部紀要. 国文学篇』, 19(1), 沖縄国際大学, 59ページ. [↩ Back]
  3. 出典:阿部泰郎 (1980年) 「一節 比良明神: 東大寺縁起」, 「四章 比良山の神々」, 「一、比良山系をめぐる宗教史的考察: 寺社縁起を中心とする」, 「論文篇」, 元興寺文化財研究所(編集), 『比良山系における山岳宗教調査報告書』, 元興寺文化財研究所, 37ページ. [↩ Back]
  4. 参考文献: 「志うらゆるけしきのことなるは比良ひら高嶺たかねに雪やるらん」; 慈円じえん(慈鎮和尚じちんかしょう)(原著者), 石川一(著者), 山本一(著者), (2008年) [歌番号35], 「雪」, 「百首和歌 十題(初度百首)」, 久保田淳(監修), 『拾玉集 上 (和歌文学大系 ; 58)』, 明治書院, 8ページ. [↩ Back]
  5. この絵図のイメージ画像は、香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』の絵図(現状の絵巻の原本の「下巻 第七絵図」)をもとにして、筆者(倉田幸暢)が制作したものです。[↩ Back]

無動寺谷(比叡山延暦寺)の修験道山伏が、香取本『大江山絵詞』の祖型となった酒呑童子説話にあたえた影響

By Yukinobu Kurata (倉田幸暢)

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無動寺谷むどうじだに明王堂みょうおうどうと、相応和尚そうおうかしょうの石像と、客人宮まろうどのみや白山神社はくさんじんじゃ(*1)
無動寺谷むどうじだに, 比叡山延暦寺)

 

座主ざす無動寺むどうじはべりけるころ十首じゅっしゅむかしうたつかはしける返事へんじなかに)

ながふけゆくつきをながめてもちかづくやみひとぞなき

―― 慈円じえん (慈鎮和尚じちんかしょう) (*2) (*3) (*4)

 

このブログ記事は、まだ書きかけの状態ですが、「すずろ作法すずりんぐ」というかんがえかたにもとづいて、ある程度できたところで公開して、そのあとで、随時、内容を追加・修正する方法をとっています。更新通知をうけとるには、メールマガジンに登録していただいたり、ソーシャルメディアでフォローしていただければとおもいます。

 

現存最古の酒呑童子説話をつたえる絵巻物である、香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばのなかで描かれている酒天童子(酒呑童子)の物語の成立には、比叡山延暦寺の天台宗教団がふかくかかわったとされています。

ここでは、その比叡山延暦寺の天台宗教団のなかでも、とくに、比叡山延暦寺の無動寺谷むどうじだにに所属していた修験道の山伏(修験者)や、無動寺谷むどうじだにに関連があった記家のひとたち(学僧)が、香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばのなかで描かれている酒天童子(酒呑童子)の物語の創作に、ふかくかかわったのではないか、という可能性について、かんがえてみたいとおもいます。

目次
  1. 香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばに描かれている酒呑童子説話の成立に、比叡山延暦寺の天台宗教団がふかくかかわっていたことについて
  2. 酒呑童子説話の祖型をつくった比叡山延暦寺の記家と、無動寺谷の修験道山伏との関係
    1. 記家きけと呼ばれた学僧の人たちってどんな人たちだったの?
      1. 光宗、『渓嵐拾葉集』
      2. 義源、梶井流記家の重要人物
      3. 鎌倉初期の顕真
    2. 無動寺谷の智信(知心)が、記家に影響をあたえたことについて
    3. 江戸時代の無動寺谷の学僧である真超、記家
  3. 早尾権現と、素戔嗚命と、荒神と、不動明王と、慈円と、無動寺谷の修験道山伏とのつながり
    1. 慈円と、竹台山王社と、早尾権現と、大行事権現と、無動寺谷
  4. 不動明王の尊称である「大聖不動明王」という呼称について
  5. 大威徳明王と、相応和尚と、無動寺谷
  6. 香取本『大江山絵詞』の四神のなかに、熊野の神の化身(山伏)が登場する理由
  7. 慈円(慈鎮和尚)と、無動寺谷の修験道
    1. 慈円(慈鎮和尚)は、修験者であった
  8. 謡曲「大江山」と、観世太夫と、室町幕府の将軍と、青蓮院門跡と、無動寺谷
  9. 平野山ひらのやま」とは、比良山地ひらさんち比叡山地ひえいさんち石山いしやま石山寺いしやまでら)をふくむ一帯のことであり、酒天童子(酒呑童子)はその一帯の地主神じぬしがみである比良明神ひらみょうじんとして描かれている
  10. 近江国おうみのくにかが山」が、己高山こだかみやまである可能性と、白山信仰について
    1. 近江国おうみのくにかが山」が、伊吹山いぶきやまである可能性と、白山信仰について
    2. 近江国おうみのくにかが山」が、比良山地ひらさんち権現山ごんげんやまである可能性と、白山信仰について
  11. 無動寺谷の玉泉坊流もふくめた、数ある天台宗系の修験道の始祖が、智証大師円珍ちしょうだいしえんちんである可能性について
    1. 三不動さんふどう園城寺おんじょうじ三井寺みいでら)の黄不動きふどう高野山こうやさん明王院の赤不動あかふどう青蓮院しょうれんいん青不動あおふどう)と、智証大師円珍ちしょうだいしえんちんの関係
  12. 水天童子すいてんどうじという護法童子の名称が起源となって、酒天童子しゅてんどうじという名称がうまれた可能性について
    1. 水天童子すいてんどうじ円珍えんちん弁慶水べんけいすい千手水せんじゅすい)の伝承と、熊野くまの那智なちとの関係
    2. 護法童子としての酒天童子(酒呑童子)
    3. 比叡山の地主神じぬしがみ水神すいじん)としての酒天童子(酒呑童子)
      1. 比叡山と、水を得ることを目的とした信仰(水神信仰)
    4. 天台座主良真が喧伝しようとした、天台宗の祈雨の霊験と、比叡山延暦寺の龍王・龍神(水神すいじん)説話の創作と、水天供すいてんく
      1. 「龍尾という山岳」が、龍尾山や龍尾水(天龍水)のことである可能性について
      2. 良真と、天台座主慶命けいみょうと、無動寺谷むどうじだにの修験道と、白山信仰
        1. 藤原道長ふじわらのみちながと、慶命けいみょうと、無動寺谷むどうじだにの関係
    5. 香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばに描写されている水神すいじんとしての酒天童子(酒呑童子)
      1. 酒天童子(酒呑童子)の宮殿(鬼が城)の壇上積基壇だんじょうづみきだん羽目石はめいしに描かれた「波の文様」
      2. 酒天童子(酒呑童子)の首を運ぶ輿こしに載せられた、酒天童子(酒呑童子)の首が入っている容器の底で波打つ水
    6. 水天すいてん(=ヴァルナ=龍神・水神)
  13. 比叡山延暦寺の3D地図

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脚注
  1. この写真は、2019年5月に筆者が撮影した写真です。 [↩ Back]
  2. 参考文献: 「ながき夜のふけゆく月をながめてもちかづくやみる人ぞなき」; 慈円じえん(慈鎮和尚じちんかしょう)(原著), 石川一(著者), 山本一(著者), 久保田淳(監修), (2011年) [歌番号5681], 「第五」, 『拾玉集 下 (和歌文学大系 ; 59)』, 明治書院, 243ページ. [↩ Back]
  3. 参考文献: 「ながき夜のふけゆく月をながめてもちかづくやみる人ぞなき」; [歌番号1529], 藤原良経ふじわらのよしつね(原著), 『秋篠月清集』あきしのげっせいしゅう, 谷知子(著者), 平野多恵(著者), 久保田淳(監修), (2013年), 『和歌文学大系 60 (秋篠月清集・明恵上人歌集)』, 明治書院, 249ページ. [↩ Back]
  4. 参考文献: 「座主無動寺に侍りける頃十首むかし歌つかはしける返事の中に ながき夜の更ゆく月をなかめても近つく闇をしる人ぞなき(後京極殿御自歌合)」; 硲慈弘 (1928年) 「無動寺」, 「山の部」, 「二、叡山和歌集」, 「附録」, 『伝説の比叡山』, 近江屋書店, 111ページ. [↩ Back]

山魈(マンドリル)の五色、大猩猩(ゴリラ)の黒色、白猿(ハヌマンラングール)の白色をあわせもつ、サイケデリックな「色々」のサルとしての酒呑童子

By Yukinobu Kurata (倉田幸暢)

Glass Lillies
五色の鬼王サイケデリック・エイプ(*1) (*2)

 

おもえば宇宙の広大なこと、生命あるものの数は多く、陰陽はあたため養って、さまざまな種別があり、精気はいり交って、互いにはげしく湧きたつ。幽霊や怪物は物象ものに触れてけ、山川に形を現わしたり、木石にすがたをみせるなど、いちいち言うまでもない。だから互いに矛盾するところを総合して、これを一つのひびきに打ち合わせ、その変化するところを成就させて、これを一つのかたちに融合すれば、世にいう異常も、それが異常であるといいきれないし、世にいう異常でないことも、それが異常でないといいきれない。

―― 郭璞かくはく「山海経序」, 『山海経』せんがいきょう (*3)

 

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現存最古の酒呑童子説話をつたえる絵巻物である、香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばのなかで描写されている酒天童子(酒呑童子)のすがたには、「サル」としての要素がふくまれているところがいくつかあります。

おおまかに言うと、香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばのなかで描写されている酒天童子(酒呑童子)のすがたには、下記の3つの「サル」の要素がふくまれている、と言えるとおもいます。

  • 山魈さんしょう(マンドリル)
  • 大猩猩おおしょうじょう(ゴリラ)
  • 白猿はくえん(ハヌマンラングール)

 

Mandrill at Singapore Zoo
五色ごしきもどろく」山魈さんしょう(マンドリル) (*4) (*5)

 

おにかしらあかく、ひだりあしくろく、みぎに、みぎあししろく、ひだりあおく、五色ごしきもどろきて、まなこ十五とお あまり いつつつのいつつぞ生ひおいたりける。

―― 鬼の姿となった酒天童子のようす, 香取本『大江山絵詞』 (*6)

 

Gorilla
むねたたしばりて、まなこいからかす」大猩猩おおしょうじょう(ゴリラ) (*7) (*8)

 

すずろにはら据ゑすえかねて、むねたたしばりて、まなこいからかしてはべなり

―― 激怒する酒天童子のすがた, 香取本『大江山絵詞』 (*9)

 

Gray Langur, Jim Corbett National Park, India.
てんひとしきおおいなるひじり」(斉天大聖せいてんたいせい孫悟空そんごくう)の原型、白猿(ハヌマンラングール) (*10) (*11)

 

丹後大江山の酒顚童子は古の盗賊なり。鬼の形をまねて、人の財をかすめ、婦女をぬすみとる。もろこしの白猿伝と云書にしるせり。白猿の所作と相似たり。

―― 貝原益軒『扶桑記勝』巻六 (*12) (*13) (*14)

 

この記事では、これらの3つの「サル」の要素と、香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばの酒天童子(酒呑童子)との関係について、いろいろな観点からお話してみたいとおもいます。

目次
  1. 香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばの酒天童子(酒呑童子)がもつ3つの「サル」の要素:山魈さんしょう(マンドリル)、大猩猩おおしょうじょう(ゴリラ)、白猿はくえん(ハヌマンラングール)
  2. 五色ごしきもどろく」山魈さんしょう(マンドリル)
    1. アフリカのマンドリルの極彩色ごくさいしきの体色についての情報と、中国の山魈さんしょうなどの妖怪の伝承が混交して、香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばの酒天童子の五色ごしきの体色に影響をあたえた可能性と、その伝承の混交と伝播の経路についての仮説
    2. 中央アフリカの西部に生息するマンドリルや、ウェスタンローランドゴリラの伝聞などが、中国を経由して日本につたわった可能性について
    3. 『荊楚歳時記』けいそさいじきなどの文献に記された「山臊さんそうの悪鬼」や、「山㺐さんそうの鬼」、「山繅さんそう」、「山𤢖さんそう」、「山魈さんしょう」、「」、「鬼魅きみ」、「狐魅こみ」などの妖怪
      1. 参考: 独脚鬼(夔、山繅、山𤢖、山魈、山精、山臊、山鬼、山都)
      2. 最澄さいちょうなどの中国に渡った天台宗関係の仏教僧などが、江南こうなん天台山てんだいさんの地域につたわっていた山魈さんしょう山臊さんそう山𤢖さんそう、山精)の伝承を、中国大陸から日本にもちかえってきた可能性について
    4. 『抱朴子』ほうぼくしに記された「五色の山精」や「一本足の山精」などの妖怪
    5. 『聊斎志異』りょうさいしいに記された山魈さんしょうの姿
    6. 山魈さんしょうは、比叡山の地主神じぬしがみ(山の神)と、酒呑童子とをむすぶ網目のなかの交点のひとつ
    7. 比叡山の最古の地主神じぬしがみ(サル神、山神)としての酒天童子(酒呑童子)
      1. 比叡山の地主神じぬしがみとしての酒天童子(酒呑童子)
      2. 比叡山・日吉大社最古の山神であるサル神(大行事権現)と、途中でやってきた大山咋神おおやまくいのかみ二宮権現にのみやごんげん)と、最後にやってきた大己貴神おおなむちのかみ大宮権現おおみやごんげん
        1. 参考:『日吉社袮宜口伝抄ひえしゃねぎくでんしょう』が偽書であることについて
        2. 双葉葵ふたばあおい二葉葵ふたばあおい)の神紋しんもんと、渡来人である秦氏はたうじと、今来いまきの神である大山咋神おおやまくいのかみと、比叡山・日吉大社の古来の地主神じぬしがみである猿神(山神)との関係
          1. 零落した猿神を信仰していた芸能者たちの没落と、香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことば田楽でんがくかなで舞い踊る鬼たち
          2. 参考:双葉葵ふたばあおい二葉葵ふたばあおい)の神紋しんもんや、秦氏はたうじにゆかりのある神社・寺院
            1. 日吉大社ひよしたいしゃ 東本宮ひがしほんぐう
            2. 松尾大社まつのおたいしゃ
            3. 賀茂別雷神社かもわけいかずちじんじゃ(通称:上賀茂神社かみがもじんじゃ
            4. 賀茂御祖神社かもみおやじんじゃ(通称:下鴨神社しもがもじんじゃ
            5. 木嶋坐天照御魂神社このしまにますあまてるみたまじんじゃ(別称:木嶋神社このしまじんじゃ)(併設:蚕養神社(蚕ノ社かいこのやしろ))
            6. 広隆寺こうりゅうじ(別称:太秦寺うずまさでら
            7. 大酒神社おおさけじんじゃ
            8. 伏見稲荷大社ふしみいなりたいしゃ
      3. 香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばの「平野山ひらのやま」とは、比良山地ひらさんち比叡山地ひえいさんち石山いしやま石山寺いしやまでら)をふくむ一帯のことであり、酒天童子(酒呑童子)はその一帯の地主神じぬしがみである比良明神ひらみょうじんとして描かれている
      4. 相応和尚そうおうかしょうに仮託して、天台宗の教団が奪い取った、比良山地ひらさんち地主神じぬしがみ思古渕明神しこぶちみょうじん)の領地と信仰
    8. 魑魅ちみや、魍魎もうりょうは、山の精霊
      1. もう
      2. りょう
      3. 「魈」(山魈さんしょう
      4. おにがみ
      5. 「鬽」(すだま)
      6. 「䰡」(①えやみの神。②すだま。)
      7. ひでりがみ
      8. 「魌」(参考:「魌頭きとう」は、鬼っ子ハンターついなちゃんの方相氏ほうそうしのお面の「ディクソン」)
      9. 「魋」(赤熊、神獣のくま)
      10. 「魔」(おにマーラ
      11. 「魊」(子供の鬼)
      12. 「魕」(「𩴪」)(鬼を祭る風習)
      13. 「魖」(「、神きょ也」)
      14. 「魘」(うなされる)
    9. 仮説:比叡山の一つ目小僧(一眼一足法師)は、比叡山の地主神じぬしがみである山の神が落魄した姿
      1. 伝教大師最澄が唐から比叡山延暦寺にもちかえった「遊天台山賦」に記されていた「魑魅」の文字
      2. 比叡山の地主神じぬしがみである大山咋神おおやまくいのかみくい、杖、山の神
      3. 仮説:狩籠岡(狩籠丘)は、比叡山の地主神じぬしがみである山の神霊(魑魅魍魎、山鬼)を祀り、たたりをふせぐための場所
    10. 鳥山石燕とりやま せきえん『今昔画図続百鬼』こんじゃくがずぞくひゃっきに描かれた、一本足・山の精・鬼・酒呑童子
      1. 山精さんせい」と「おに
      2. 酒顚童子しゅてんどうじ(酒呑童子)」と「さとり
    11. 和漢三才図会わかんさんさいずえ』に描かれた、山の精・山鬼・サル・一本足・一つ目の妖怪
      1. 猩猩しょうじょう
      2. 狒狒ひひ
      3. 山𤢖やまわろ
      4. 山精さんせい
      5. ひでりがみ
      6. 魍魎もうりょう
      7. 彭侯こだま
    12. 鳥山石燕とりやま せきえんの『百鬼夜行』に描かれた、一つ目・山の精・サルの妖怪
      1. 山童やまわらわ
      2. 青坊主あおぼうず
      3. 彭侯ほうこう
    13. 『山海経』せんがいきょうに記されたのすがた:「頂上に獣がいる、状は牛の如く、からだあおくて角がなく、足は一つ。」
      1. は、水神であり、龍である
      2. 夔神鼓きじんこをかたどった古代中国の青銅器にみる、太鼓のかたちをしたのすがた
        1. 余談:太鼓と越後(新潟県)の酒呑童子
      3. 余談:古代中国の銅鐸どうたくにかたどられた 文様もんよう
      4. 余談:現代風にアレンジされた上古の神獸 のすがた
    14. 五色ごしきで「サイケなボディーカラー」と「竜王(水神)たる酒呑童子」
  3. むねたたしばりて、まなこいからかす」大猩猩おおしょうじょう(ゴリラ)
    1. オランウータン(猩猩しょうじょう(猩々)、赤猩猩(赤猩々)、紅猩猩フォンシンシン紅毛猩猩フォンマオシンシン
    2. チンパンジー(黒猩猩(黒猩々)、黑猩猩ヘイシンシン
  4. てんひとしきおおいなるひじり」(斉天大聖せいてんたいせい孫悟空そんごくう)の原型、白猿(ハヌマンラングール)
    1. 無支祁むしき
  5. 「これ好奇のかけらなり、となむ語り伝へたるとや。」

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脚注
  1. 五色ごしき鬼王きおうサイケデリックエイプ)」という言葉は、この画像に筆者(倉田幸暢)がつけた言葉です。 [↩ Back]
  2. 画像の出典:"Glass Lillies" by FHG Photo on Flickr (License: CC BY 2.0). [↩ Back]
  3. 出典:郭璞かくはく「山海経序」, 高馬三良(翻訳), (1994年), 『山海経:中国古代の神話世界』, 平凡社ライブラリー, 平凡社, 9ページ. [↩ Back]
  4. 山魈さんしょうマンドリルMandrill))[↩ Back]
  5. 画像の出典:"Mandrill at Singapore Zoo" by Robert Young on Wikimedia Commons (License: CC BY 2.0). [↩ Back]
  6. 香取本『大江山絵詞』下巻 第六段 詞書ことばがき(絵巻の原本の現状). [↩ Back]
  7. 大猩猩おおしょうじょう(大猩々)(ゴリラ[↩ Back]
  8. 画像の出典:"Gorilla" by Scott Calleja on Flickr (License: CC BY 2.0). [↩ Back]
  9. 香取本『大江山絵詞』上巻 第三段 詞書ことばがき(絵巻の原本の現状). [↩ Back]
  10. 『白猿伝』の白猿のモデルとなったハヌマンラングールGray langur(Hanuman langur))(印度灰叶猴(哈努曼叶猴)[↩ Back]
  11. 画像の出典:"Gray Langur, Jim Corbett National Park, India." by _paVan_ on Flickr (License: CC BY 2.0). [↩ Back]
  12. 出典:貝原篤信(貝原益軒)(編録) 「丹波 丹後」, 「【山陰道】」, 『扶桑記勝 巻之六』, 貝原益軒(著者), 益軒会(編纂), (1911年), 『益軒全集 巻7』, 益軒全集刊行部, 480ページ. [↩ Back]
  13. この引用文では、原文のなかの「白猿傳」という漢字表記(旧字体)を、「白猿伝」という漢字表記(新字体)に直しています。[↩ Back]
  14. 童子しゅてんどうじ童子しゅてんどうじ[↩ Back]

現存最古の酒呑童子説話『大江山絵詞』(香取本)の絵巻物の詞書の文章や釈文や現代語訳や詞書・絵図の並び順など

By Yukinobu Kurata (倉田幸暢)

いわば、イデオロギッシュなものが、エロスと暴力こき混ぜた波瀾の物語に導いたわけで、皮肉ともいえるが、そこに人間の不思議と中世という時代の一面がある。中世の多くのイデオロギー説は、外見の厳めしさとはうらはらに、実際には人間の生の現実性、欲望や体臭とないまぜの形でしか存在しえなかったのである。

―― 高橋昌明『酒呑童子の誕生』 (*1)

もとより「説話」は、截然と切りとられた「形」で「存在」した“ためし”はなく、諸「領域」に或時ははめこまれ、或時は埋没伏流しつ浮遊しているのである。

―― 牧野和夫「中世聖徳太子伝と説話」 (*2)

真実の存するところ、それを世俗の人が失うとは悲しいことだ。私はかくなることを恐れたがゆえに、そのために注解を作り、その障害を取りのぞき、荒地をひらき、この深義を理解し、その深浅を標示した。こいねがわくは名文をしてこの世よりせず、珍しい物語が今日より絶えることがなければ、夏后かこうの事績は将来にわたって忘れさられることなく、八方の世界の果の事も後世の人びとに伝わることであろう。これもまたよいことではないか。

―― 郭璞かくはく「山海経序」, 『山海経』せんがいきょう (*3)

 鎌倉時代~南北朝時代(室町時代前半)ごろにつくられたとされている、現存最古の酒呑童子しゅてんどうじ説話をつたえる『大江山絵詞(おおえやまえことば)』(香取本(かとりぼん) (*4))という絵巻物があります。(この絵巻物は、現在、公益財団法人 阪急文化財団が運営している逸翁(いつおう)美術館に所蔵されています。このことから、この絵巻物は「逸翁本(いつおうぼん)」や「逸本(いつほん)」と呼ばれることもあります。)

 その『大江山絵詞(おおえやまえことば)』の、詞書(ことばがき)の文章や、詞書(ことばがき)釈文(しゃくぶん)や、詞書(ことばがき)の現代語訳や、詞書(ことばがき)と絵図の本来の並び順、などについてお話します。

香取本『大江山絵詞』(おおえやまえことば)の絵図(現状の絵巻の原本の「下巻 第七絵図」)のイメージ画像
香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』の絵図のイメージ画像
(現状の絵巻の原本の「下巻 第七絵図」のイメージ画像) (*5)

香取本『大江山絵詞』(おおえやまえことば)の絵図(現状の絵巻の原本の「下巻 第七絵図」)のイメージ画像(絵図全体のなかの一部分の抜粋)
香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』の絵図のイメージ画像
(現状の絵巻の原本の「下巻 第七絵図」のイメージ画像)
(絵図全体のなかの一部分の抜粋) (*5)

 

鋭意製作中です m(_ _)mトンテン♬(o≧ω≦)Oカンテン♪☆\(≧ロ≦)トンテン♬d(≧∀≦)bカンテン♪(*^ー^)/トンテン♬o(^-^o)(^o-^)oカンテン♪(^∀'*)ノ〃トンテン♬☆(^∀^o)カンテン♪┗(`・ω・´)┛トンテン♬(●´ω`●)カンテン♪(o≧ω≦)Oカンテン♪☆\(≧ロ≦)トンテン♬d(≧∀≦)bカンテン♪(*^ー^)/トンテン♬o(^-^o)(^o-^)oカンテン♪(^∀'*)ノ〃トンテン♬☆(^∀^o)カンテン♪┗(`・ω・´)┛トンテン♬(●´ω`●)カンテン♪
このあたりは、現在、鋭意製作中です。

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酒呑童子の説話をいまにつたえる代表的な2大文化財である、香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』(逸翁(いつおう)美術館所蔵)と、古法眼本(こほうげんぼん)酒伝童子絵巻(しゅてんどうじえまき)』(サントリー美術館所蔵)の、2つの絵巻物について

 ちなみに、酒呑童子の説話をいまにつたえる代表的な2大文化財(絵巻物)として、香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』(逸翁(いつおう)美術館所蔵)と、古法眼本(こほうげんぼん)酒伝童子絵巻(しゅてんどうじえまき)』(サントリー美術館所蔵)の、2つの絵巻物があります。

 香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』は、現在、重要文化財に指定されています (*6)が、1950年までは、国宝(いわゆる「旧国宝」)に指定されていました。1950年8月に文化財保護法が施行されたことで、それまで国宝(いわゆる「旧国宝」)であった香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』は、重要文化財に指定されました (*7)

逸翁美術館とその周辺の写真 (*8)

 もうひとつの代表的な酒呑童子説話の文化財(絵巻物)として、サントリー美術館に所蔵されている、古法眼本(こほうげんぼん)酒伝童子絵巻(しゅてんどうじえまき)』という絵巻物があります。この絵巻物も、現在、重要文化財に指定されています (*9)古法眼本(こほうげんぼん)酒伝童子絵巻(しゅてんどうじえまき)』の絵図は、狩野派(かのうは)2代目の絵師である狩野元信(かのうもとのぶ)が描いたとされている絵図です。狩野元信(かのうもとのぶ)は、通称「古法眼(こほうげん)」とも呼ばれます。サントリー美術館所蔵の『酒伝童子絵巻(しゅてんどうじえまき)』は、古法眼(こほうげん)狩野元信(かのうもとのぶ))が絵図を描いた絵巻物なので、「古法眼本(こほうげんぼん)」と呼ばれることもあります。また、この絵巻物は、サントリー美術館に所蔵されていることから、「サントリー(ぼん)」や「サ本(さほん)」と呼ばれることもあります。

サントリー美術館とその周辺の写真 (*10)

 酒呑童子の説話は、中世から現在までの約600年以上の長い歴史のなかで、絵画や、文学、能楽(謡曲)、浄瑠璃、歌舞伎、演劇、唱歌・楽曲、映画、マンガ、アニメ、ゲームなどなど、数え切れないほどたくさんの文化や芸術に取り入れられてきました。そのように、酒呑童子の説話は、これまでの日本の文化や芸術に大きな影響を与えてきましたし、いまの日本の文化や芸術にも大きな影響を与え続けていますし、これからの日本の文化や芸術にも大きな影響を与え続けていくことでしょう。また、その文化的・芸術的影響は、日本だけにとどまらず、世界中に広がりつづけています。そうした、酒呑童子の説話の影響の大きさを考えると、酒呑童子の説話をいまにつたえている代表的な2大文化財(絵巻物)である、香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』(逸翁(いつおう)美術館所蔵)と、古法眼本(こほうげんぼん)酒伝童子絵巻(しゅてんどうじえまき)』(サントリー美術館所蔵)の2大絵巻物が、文化財として、とても価値が高いものであるということが、おわかりいただけるかとおもいます。

目次
  1. 酒呑童子の説話をいまにつたえる代表的な2大文化財である、香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』(逸翁(いつおう)美術館所蔵)と、古法眼本(こほうげんぼん)酒伝童子絵巻(しゅてんどうじえまき)』(サントリー美術館所蔵)の、2つの絵巻物について
  2. だれにもわからない、香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』の、絵図と詞書(ことばがき)の正しい並び順
  3. 高橋昌明さんの復元案にもとづいた、香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』の、絵図と詞書(ことばがき)の順序
    1. 高橋昌明さんの復元案:上巻
      1. 高橋昌明さんの復元案:上巻 第一段
      2. 高橋昌明さんの復元案:上巻 第二段
      3. 高橋昌明さんの復元案:上巻 第三段
      4. 高橋昌明さんの復元案:上巻 第四段
      5. 高橋昌明さんの復元案:上巻 第五段
      6. 高橋昌明さんの復元案:上巻 第六段
      7. 高橋昌明さんの復元案:上巻 第七段?
      8. 高橋昌明さんの復元案:上巻 第八段
      9. 高橋昌明さんの復元案:上巻 第九段
      10. 高橋昌明さんの復元案:上巻 第十段
    2. 高橋昌明さんの復元案:下巻
      1. 高橋昌明さんの復元案:下巻 第一段
      2. 高橋昌明さんの復元案:下巻 第二段
      3. 高橋昌明さんの復元案:下巻 第三段
      4. 高橋昌明さんの復元案:下巻 第四段
      5. 高橋昌明さんの復元案:下巻 第五段
      6. 高橋昌明さんの復元案:下巻 第六段
      7. 高橋昌明さんの復元案:下巻 第七段
      8. 高橋昌明さんの復元案:下巻 第八段
      9. 高橋昌明さんの復元案:下巻 第九段
  4. 絵巻の原本の現状:香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』の詞書(ことばがき)釈文(しゃくぶん)
    1. 絵巻の原本の現状:上巻
    2. 絵巻の原本の現状:下巻
    3. 絵巻の原本の現状:詞書巻(ことばがきかん)
  5. 陽明文庫本(ようめいぶんこぼん)酒天童子物語絵詞(しゅてんどうじものがたりえことば)
    1. 陽明文庫本(ようめいぶんこぼん)酒天童子物語絵詞(しゅてんどうじものがたりえことば)」のイメージ画像
    2. 陽明文庫本(ようめいぶんこぼん)酒天童子物語絵詞(しゅてんどうじものがたりえことば)」の文章
  6. 静嘉堂文庫(せいかどうぶんこ)色川(いろかわ)三中(みなか)旧蔵『大江山酒顚童子絵詞(おおえやましゅてんどうじえことば)』の詞書(ことばがき)
  7. 香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』の詞書(ことばがき)の現代語訳
    1. 用語集
  8. 香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』に関連する諸本の詞書(ことばがき)の原文
    1. 絵巻の原本の現状:香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』の詞書(ことばがき)の原文
    2. 陽明文庫本(ようめいぶんこぼん)酒天童子物語絵詞(しゅてんどうじものがたりえことば)」の詞書(ことばがき)の原文
    3. 静嘉堂文庫(せいかどうぶんこ)色川(いろかわ)三中(みなか)旧蔵『大江山酒顚童子絵詞(おおえやましゅてんどうじえことば)』の詞書(ことばがき)の原文

だれにもわからない、香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』の、絵図と詞書(ことばがき)の正しい並び順

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香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』の絵巻のイメージ画像
(「上巻」「下巻」「詞書巻(ことばがきかん)」の三巻(絵巻の原本の現状)) (*11) (*12)

 

後魏のれき道元は『水経』に注をして、『山海経』は世に埋もれることとし久しく、韋編いへんほとんど絶え、書策の順序は乱れて編集しがたく、後人が仮に綴り合わせたから、古人の遠意と異なるところが多いという。まことに古経の残簡の復元しがたいのは昔からなのである。

―― 高馬三良「解説」『山海経』 (*13)

 

現在、逸翁(いつおう)美術館に収蔵されている香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』の絵巻物の、絵図と、詞書(ことばがき)は、現状では「上巻」「下巻」「詞書巻(ことばがきかん)」の三巻の巻物のかたちになっています。ですが、この三巻の巻物のかたちにまとめられる以前は、絵図と詞書(ことばがき)が巻物のかたちにまとめられていたわけではなく、絵図と詞書(ことばがき)がバラバラになっている状態だったそうです。しかも、詞書(ことばがき)の文章や、絵図の一部が欠損している状態であったそうです。そのため、香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』の絵巻物の、もともとの絵図と詞書(ことばがき)の正しい並び順は、わからなくなってしまっているのです。ですので、現状の香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』の絵巻物の、絵図と詞書(ことばがき)の並び順は、正しい並び順ではなく、並び順がまちがっている部分もあるようです。 (*14)

香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』の、絵図と詞書(ことばがき)の、正しい並び順については、榊原悟さん (*15) や、高橋昌明さん (*16)が、復元案を提示されています。

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脚注
  1. 高橋昌明 (2005年) 「四、叡山で跳躍する」, 「第六章 酒呑童子説話の成立」, 『酒呑童子の誕生 : もうひとつの日本文化』, 中公文庫, 中央公論新社, 235ページ.[↩ Back]
  2. 牧野和夫 (1993年) 「中世聖徳太子伝と説話 : “律”と太子秘事・口伝・「天狗説話」」, 本田義憲 [ほか]編, 『説話の講座 第3巻 (説話の場 : 唱導・注釈)』, 勉誠社, 227ページ.[↩ Back]
  3. 出典:郭璞かくはく「山海経序」, 高馬三良(翻訳), (1994年), 『山海経:中国古代の神話世界』, 平凡社ライブラリー, 平凡社, 12~13ページ. [↩ Back]
  4. 香取本(かとりぼん)」というのは、「香取神宮本かとりじんぐうぼん」の略称です。もともと、『大江山絵詞(おおえやまえことば)』は、香取神宮かとりじんぐうの宮司家が所蔵していたものなので、このような通称で呼ばれています。[↩ Back]
  5. この絵図のイメージ画像は、香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』の絵図(現状の絵巻の原本の「下巻 第七絵図」)をもとにして、筆者(倉田幸暢)が制作したものです。[↩ Back][↩ Back]
  6. 参考文献:(1992年) 「8 大江山絵詞」, 「作品解説」, 逸翁美術館(編), 『逸翁清賞 : 逸翁美術館名品図録』(改訂版), 逸翁美術館, 96ページ.[↩ Back]
  7. 参考文献:榊原悟 (1984) 「「大江山絵詞」小解」, 「一 伝来」, 「第二章「大江山絵詞」の概要」, 小松茂美(編), 『続日本絵巻大成 19』(土蜘蛛草紙 天狗草紙 大江山絵詞), 中央公論社, 144ページ.[↩ Back]
  8. 逸翁美術館とその周辺を撮影したこれらの写真は、筆者が2017年9月に撮影した写真です。[↩ Back]
  9. 参考文献:(2017年) 「60 重要文化財 酒伝童子絵巻」, 「第四章 和漢を兼ねる」, 「作品解説」, 狩野元信(画), 池田芙美 ほか(編), 『狩野元信 : 天下を治めた絵師 : 六本木開館10周年記念展』, サントリー美術館, 224~225ページ.[↩ Back]
  10. サントリー美術館とその周辺を撮影したこれらの写真は、筆者が2017年8月に撮影した写真と2017年9月に撮影した写真です。[↩ Back]
  11. この「香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』の絵巻のイメージ画像(「上巻」「下巻」「詞書巻(ことばがきかん)」の三巻(絵巻の原本の現状))」の画像は、『続日本絵巻大成 19 (土蜘蛛草紙・天狗草紙・大江山絵詞)』の147ページに掲載されている「大江山絵詞 現装」の写真の挿絵をもとに筆者(倉田幸暢)が制作したものです。)[↩ Back]
  12. 参考: 「𠔥好法師眞跡 小舟岳題簽」(兼好法師真跡 小舟岳題簽). [↩ Back]
  13. 高馬三良 (1994年) 「解説」, 『山海経:中国古代の神話世界』, 平凡社ライブラリー, 平凡社, 181ページ. [↩ Back]
  14. 参考文献:高橋昌明 (2005年) 「【付録】『大江山絵詞』復元の試み」, 『酒呑童子の誕生 : もうひとつの日本文化』, 中公文庫, 中央公論新社, 260~263ページ. [↩ Back]
  15. 参考文献:榊原悟 (1984年) 「二 現状・錯簡と復原」, 「第二章 「大江山絵詞」の概要」, 「「大江山絵詞」小解」, 小松茂美(編), 『続日本絵巻大成 19』(土蜘蛛草紙 天狗草紙 大江山絵詞), 中央公論社, 149~152ページ. [↩ Back]
  16. 参考文献:高橋昌明 (2005年) 「【付録】『大江山絵詞』復元の試み」, 『酒呑童子の誕生 : もうひとつの日本文化』, 中公文庫, 中央公論新社, 260~285ページ. [↩ Back]

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