(その場に集うすべての存在とその文脈が、総合芸術としての作品をかたちづくる。) (*1)
「完成された美というものは、ただ一つの身体のうちに見出されるものではなく、数多くの身体のうちに分散して、希少なものである
…
最も優秀で、他の人々に抜き出て修行を積んだ画家ゼウクシスは、クロトンの近く、ルキナ神殿の公共から委嘱された一枚の絵を制作するため、今日のあらゆる画家のように、自分の才能に無分別に頼ろうとはしなかった。彼はただ一人の身体のうちには自分が求めているだけの美しさを発見出来ない、つまりそういう美しさは、自然がただ一人に授けるものではないと考えた。そこで、彼は、その土地の妙齢の女性のすべての中から最も美しい五人の娘たちを選び出し、その五人の各々から美しいところを取って描いた。」
――― レオン・バッティスタ・アルベルティ、『絵画論』 (*2)
- 芸術とは総合芸術のこと
- 文脈の交わりが、琴線を振るわせる
- 波が重なり、魂が響き合う
- 「かぼそい声が幾千も合わさってひとつの旋律を歌っているかのように、ある種圧倒される何かが生まれる」
- 世界で最も美しい音楽、「Scene III」
- 「この映像ってこんなに良かったっけ?なんだ、いいじゃん。鳥肌立ってくるねぇ」
- 「《大いなる時間》のなかで、創作された時代におけるよりもはるかに強く、より完全に生きつづける」
- ヨーヨー・マのチェロ演奏と、リル・バックのポップダンスのハーモニー
- 「目で見る交響曲」
- シューズと、テクノロジーと、音のハーモニー
- 「専門家の算出物は、ほかの専門家の算出物と統合されて初めて成果となる」
- 「全体の効果が一番大切なのである」
- 指と、音と、CGのハーモニー
- 「ピカソがかつてこんなことを言った」
- 「町や村の景観は、すべてが関与してつくり上げられた総合美」
- 「それはきっとあなたのなかで、この曲が好きだった、遠い昔のだれかが生きているからですよ・・・」
- (Aria(アリア)、Photo by Roberta F. at Wikimedia Commons))[↩ Back]
- (レオン・バッティスタ・アルベルティ、(三輪福松 訳)、『絵画論』
、中央公論美術出版、67ページより)[↩ Back]