PV映像(非公式): 「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」のイベントの紹介用の動画
(この映像は、ぼくが個人的につくった映像なので非公式なものです。)
このPV映像で紹介しているイベントの情報はこちら

ここでは、この上にある「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」のPV映像のなかで使用している、写真や動画や絵巻物の絵図などの出典や、古典などから引用した文章や、その引用文の出典の情報など、この映像の制作作業の舞台裏の情報を紹介します。

このPVは、北広島町の旭神楽団さんによる広島神楽の公演の映像以外にも、いろいろな文化財の絵図や、いろいろな文献の引用文などをちりばめてつくりました。ですので、もし可能なら、大きめの画面で見ていただけると、いろいろな発見があっておもしろいのではないかとおもいます。

このPVの映像は、2019年11月9日に、大江山鬼伝説の地・京都府福知山市大江町にて開催された、「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」のイベントについて知ってもらいたくてつくった映像です。 (この映像は、ぼくが個人的につくった映像なので非公式なものです。)

(もうひとつの理由としては、北広島町の旭神楽団さんの広島神楽の公演が、めちゃくちゃかっこよくて、興奮のあまり、つくってしまった、という理由もあります(笑)。この動画は、ほとんど、旭神楽団さんの囃子のかっこよさに支えられていると言っても過言ではありません。)

このイベントは、世界鬼学会の設立25周年記念イベントとして開催されたものです。世界鬼学会(鬼学会)というのは、鬼好きな人たちや鬼に興味がある人たちが集まっている、すてきコミュニティーです☆

「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」のイベントの紹介記事はこちら

 

このブログ記事は、まだ書きかけの状態ですが、「すずろ作法すずりんぐ」というかんがえかたにもとづいて、ある程度できたところで公開して、そのあとで、随時、内容を追加・修正する方法をとっています。更新通知をうけとるには、メールマガジンに登録していただいたり、ソーシャルメディアでフォローしていただければとおもいます。

 

PV内で使用している、写真や動画や絵図の画像の出典

このページの冒頭にある、「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」のPVの映像のなかで使用している、写真や動画や絵図の画像の出典として、北広島町の旭神楽団さんによる広島神楽の公演の写真や動画、『融通念仏縁起』絵巻や、『春日権現験記』絵巻、『大江山酒天童子絵巻物』の絵図を紹介したいともいます。

北広島町の旭神楽団さんによる広島神楽の公演の写真や動画は、「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」のイベントにおいて、筆者が撮影した写真や動画です。

 

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「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」のイベント会場である、大江町総合会館イベントホールの緞帳どんちょうに描かれた酒呑童子と源頼光の図の写真
(京都府福知山市大江町河守)

 

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広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「大江山」
(「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」)

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広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「大江山」
(「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」)

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広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「大江山」
(「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」)


広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「大江山」
(「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」)


広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「大江山」
(「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」)

 

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広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「八岐大蛇やまたのおろち
(「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」)

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広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「八岐大蛇やまたのおろち
(「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」)


広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「八岐大蛇やまたのおろち
(「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」)


広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「八岐大蛇やまたのおろち
(「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」)

 

融通念仏縁起_コマ番号_035_036_結合_cropped_003
「鬼(妖怪)たちが家を訪ねに来る場面」
(『融通念仏縁起』(冑山文庫)(絵巻)〔一部分〕) [1]

『融通念仏縁起』絵巻
融通念仏縁起 - 国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2543190/35
融通念仏縁起 - 国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2543190/36
融通念仏縁起 - 国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2543190
融通念仏縁起|書誌詳細|国立国会図書館オンライン
http://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000007326269-00

 

春日権現験記. 第8軸_コマ番号_007_cropped_003
疫鬼えきき
『春日権現験記』絵巻(『春日権現験記絵巻』)(第8軸)〔一部分〕 [2]

『春日権現験記』絵巻(『春日権現験記絵巻』)
春日権現験記. 第8軸 - 国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1287493/7
春日権現験記. 第8軸 - 国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1287493
春日権現験記|書誌詳細|国立国会図書館オンライン
http://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000007280567-00

 

大江山酒天童子絵巻物. 一_コマ番号_010_cropped_001
酒天童子(酒呑童子)の居城である鬼が城の入口で、
鬼たちと源頼光みなもとのよりみつたちが遭遇する場面を描いた絵図
『大江山酒天童子絵巻物』〔一部分〕 [3]

『大江山酒天童子絵巻物』第一巻
『大江山酒天童子絵巻物』第二巻
大江山酒天童子絵巻物. 一 - 国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1287887/10
大江山酒天童子絵巻物. 一 - 国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1287887?tocOpened=1
大江山酒天童子絵巻物 - 国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1287059
大江山酒天童子絵巻物|書誌詳細|国立国会図書館オンライン
http://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000007278740-00
大江山酒天童子絵巻物 一|書誌詳細|国立国会図書館オンライン
http://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000003-I1287887-00
大江山酒天童子絵巻物 二|書誌詳細|国立国会図書館オンライン
http://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000003-I1287888-00

 

釈迦御一代図会. 3_pid_816561_コマ番号_037_霊鬼授悉達太子四句偈図_cropped_003
参考: 悪鬼あっき羅刹らせつ)に変化した帝釈天たいしゃくてんが、雪山童子せっせんどうじ釈迦しゃか)に「諸行無常偈しょぎょうむじょうげ」を説く場面を描いた絵図
葛飾北斎 (絵画) 「霊鬼授悉達太子四句偈図」, 『釈迦御一代図会』(『釈迦御一代記図絵』) [4]

葛飾北斎 (絵画) 『釈迦御一代図会』 (『釈迦御一代記図絵』)
釈迦御一代図会. 3 - 国立国会図書館デジタルコレクション
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/816561/37
公開範囲
インターネット公開(保護期間満了)
釈迦御一代図会|書誌詳細|国立国会図書館オンライン
http://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000001-I000000461353-00
釈迦御一代図会 3|書誌詳細|国立国会図書館オンライン
http://ndlonline.ndl.go.jp/#!/detail/R300000003-I816561-00
釈迦御一代図会 3
図書
山田意斎 編, 葛飾北斎 画
柳原友七, 明17.5
インターネット公開

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使用候補だった画像

 

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PV内で使用している、音楽(BGM)の出典

このPVの映像のなかで、BGMとして使用させていただいている音楽は、「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」のイベントで演じられた、北広島町の旭神楽団さんによる広島神楽の演目「八岐大蛇」の公演の囃子の音楽です。


広島神楽公演(北広島町「旭神楽団」):演目「八岐大蛇やまたのおろち
(「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」)

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PV内で使用している、引用文の出典

ここからは、このページの冒頭にあるPVの映像のなかで使用している、いろいろな文献からの引用文の文章と、それらの出典を紹介します。

「世界鬼学会の設立目的」からの引用文

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世界鬼学会

世界鬼学会概要

設立目的

「鬼と遊び、鬼について学びあう」をテーマに、全世界の鬼に興味を持つものが広く集い、古来、人類が鬼に託してきたユーモアとペーソスにふれながら、文化の深層を考え、国際的な連帯を深めると同寺に、豊かな未来を築くことを目指す。

(世界鬼学会の設立目的, 「世界鬼学会概要」, 日本の鬼の交流博物館[5]

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『御伽草子』の「酒呑童子」からの引用文

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『御伽草子』

この下の文章は、『御伽草子』の「酒呑童子」の冒頭部分のなかの、「丹波国大江山たんばのくにおほえやま」の「鬼神きじん」という記述があるあたりの文章からの引用です。

(下記の引用文のなかの、灰色の背景色をつけている部分は、PVの映像のなかでは使用していない部分をあらわしています。)

 昔わがてうのことなるに、天地開けしこのかたは、神国といひながら、又は仏法盛んにて、人皇にんわうのはじめより延喜えんぎのみかどに至るまで、王法わうぼふともにそなはりまつりごとすなほにして、たみをもあはれみ給ふこと、尭舜げうしゅん御代みよとてもこれにはいかでまさるべき。しかれども世の中に不思議の事の出で来たり。丹波国大江山たんばのくにおほえやまには鬼神きじんのすみて日暮るれば、近国他国の者までも、かずをも知らずとりて行く。都の内にてとる人は、みめよき女房の十七八をかしらとして、これをもあまたとりて行く。いづれもあはれは劣らねども、ここにあはれをとどめしは、院にみやづきたてまつる、池田中納言いけだちゅうなごんくにたかとておんおぼえめでたくし、宝は内にち〳〵て、富貴ふっきの家にてましますが、ひとり姫をもち給ふ。三十二さうのかたちをうけ、美人の姫君を見聞く人、心をかけぬ者はなし。二人ふたりの親の御寵愛ごちょうあいなのめならず。かほどにやさしき姫君を、或日あるひくれのことなるに行方ゆきがた知らずせ給ふ。

(「酒呑童子」, 『御伽草子』) [6]

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「芸北石見神楽の面と衣装展」の「広島神楽」についての解説板からの引用文

「芸北石見神楽の面と衣装展」日本の鬼の交流博物_チラシ_表
令和元年度 日本の鬼の交流博物 秋季特別展
芸北石見神楽げいほくいわみかぐらの面と衣装展」のチラシ(表側)

この下の文章は、日本の鬼の交流博物館(鬼博おにはく)で開催された、「芸北石見神楽の面と衣装展」という展覧会の展示のなかにあった、「広島神楽」についての解説板からの引用文です。

約30年前、広島県北の農村地帯の秋の風物詩であった神楽を、広島市内の大ホールで郷土芸能を舞台芸術に仕上げた神楽として発表したことから、次第に芸北神楽は広島市に広がっていき、今では『広島神楽』と呼ばれるようになったのです。
 すでに、日本の民俗芸能を代表して、ロシア・サンクトペテルブルグ建都300年記念祭や、世界のファッションショー『パリコレ』などの海外公演を果たせるようになりました。

(「広島神楽」についての解説板より, 「芸北石見神楽の面と衣装展」, 日本の鬼の交流博物館(鬼博おにはく))

ちなみに、上記の引用文の全文は、下記の画像に写っている、「広島神楽」についての解説板に掲載されています。

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「広島神楽」についての解説板

この下の文章は、この上の写真に写っている、「広島神楽」についての解説板に書かれている文章です。

広島神楽

 島根県・出雲の佐陀神能さだしんのうの奉納舞いの演目のいくつかが、現在広島県の県北地方で舞い継がれていることから、広島の神楽の源流は、出雲地方にあったことが伺えます。
 古代、日本の文化・産業の中心であった出雲地方で神楽の原型は生まれ、島根県の西の地方・浜田市を中心とする石見いわみ地方へ伝わりました。
 石見では、出雲神楽の様式へ古事記や日本書紀の神話の物語を取り入れて神楽化し、儀式舞いに加えて能舞のうまいと言われる面白い物語性のある演目を創作します。
 これを『石見神楽いわみかぐら』と呼ぶようになります。
 この演目には、米づくりや日本の芸能のはじまりを伝える神話『天の岩戸』や中国山地の古代の鉄づくり『八岐大蛇』、無病息災の『鍾馗』、国家安泰の『八幡』などがあります。

 この石見神楽が、江戸時代の終わり頃から中国山地を越えて、広島県の県北・芸北地方に伝わったのです。
 そして、この地域で神楽は秋の風物詩として『芸北神楽』と言われ、郷土愛あふれる伝統芸能になります。
 しかし、敗戦と同時に占領軍(GHQ)は、神楽は皇国史観(天皇を中心とした国家観)が強いことから全面禁止にしました。
 すると、神楽を『舞楽』と改め、これまで舞い続けた演目を日本の古典芸能『能や歌舞伎』などの演目を神楽化させたものに変え、新しい郷土芸能としての活動が始まります。
 数年で占領軍の監視がなくなると、芸北神楽は復活し、しかもこれまで芸北神楽として受け継がれてきた演目と戦後創作した新しい演目を加えて約70演目とその物語が残りました。
 日本の神話から『土蜘蛛・大江山・紅葉狩・奥州平泉』など平安時代終わりの物語もあります。
 このことが、現在広島神楽の大きな特徴となりました。
 さらに、約30年前、広島県北の農村地帯の秋の風物詩であった神楽を、広島市内の大ホールで郷土芸能を舞台芸術に仕上げた神楽として発表したことから、次第に芸北神楽は広島市に広がっていき、今では『広島神楽』と呼ばれるようになったのです。
 すでに、日本の民俗芸能を代表して、ロシア・サンクトペテルブルグ建都300年記念祭や、世界のファッションショー『パリコレ』などの海外公演を果たせるようになりました。

〔写真〕
神楽を舞台芸術へ発展させたホール神楽

(「広島神楽」についての解説板より, 「芸北石見神楽の面と衣装展」, 日本の鬼の交流博物館(鬼博おにはく))

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小松和彦先生の講演「鬼のイメージの起源と変貌」のお話からの引用

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この下の文章は、「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」において、小松和彦先生の講演「鬼のイメージの起源と変貌」のお話を聞きながら、ぼくがメモした内容の一部と、その講演のなかでとりあげられていた、文化財の絵図や行事などのキーワードのリストです。

鬼とは「なによりも怖ろしいものの象徴」

鬼とは、過剰な「力」の象徴的表現である。
過剰とは、秩序からの逸脱・破壊。

「鬼」は、《われわれ》に恐怖や災厄を与えるものとして想像されたものである。
言い換えれば、恐怖や災厄をもたらすと見做されたものに、「鬼」というラベルが貼られたのである。

京都の人々にとって災い(マイナス)だと考えられていたもの。
ラベルを貼った側の人たちが作った物語。

「鬼」とは、マイナスなものを表す「ラベル」である。

(「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」における、小松和彦先生の講演「鬼のイメージの起源と変貌」についての、筆者のメモ書きより)

円教寺の修正会の鬼追い、松尾寺の役行者像の前鬼後鬼、敦煌の第428窟の「降魔変」の壁画、トプカプ宮殿博物館蔵『サライ・アルバム』、月岡芳年『百器夜行』、醍醐寺本『絵因果経』、曼殊院本『酒天童子絵巻』、『北野天満宮縁起絵巻』、『春日権現験記絵巻』、『餓鬼草紙』、『紫式部日記』、『不動利益縁起絵巻』、『融通念仏縁起絵巻』、逸翁美術館蔵 香取本『大江山絵詞』、『土蜘蛛草紙』

(「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」における、小松和彦先生の講演「鬼のイメージの起源と変貌」のなかで紹介されていた、鬼にまつわる絵図や行事などを列挙したものです。(この講演時に、筆者が書いたメモ書きより))

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謡曲「大江山」(能本)からの引用文

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童子(人間)のすがたをした酒天童子(酒呑童子)
(能楽(能・狂言)の曲目(演目)「大江山」の一場面)
(日本の鬼の交流博物館(愛称:鬼博おにはく)(京都府福知山市大江町)の展示品より [7]

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正体をあらわし、鬼のすがたとなった酒天童子(酒呑童子)と、源頼光みなもとのよりみつたち
(能楽(能・狂言)の曲目(演目)「大江山」の一場面)
(日本の鬼の交流博物館(愛称:鬼博おにはく)(京都府福知山市大江町)の展示品より [7]

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能楽(能・狂言)の謡曲「大江山」(能本)
(廿四世 観世左近『大江山』)

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能楽(能・狂言)の謡曲「大江山」(能本)
(佐成謙太郎『謡曲大観 第一巻』)

この下の文章は、能楽(能・狂言)の謡曲「大江山」(能本)のなかの、酒天童子(酒呑童子)たちが酒盛りをしている場面の記述の引用です。

まことなりまことなり此處ここは名を大江山おおえやま生野いくのの道はなほ遠し。天乃橋立あまのはしだて與謝よさの海。大山おおやま天狗てんぐも、我に親しき友ぞと知ろしされよ。いざいざ酒を飲まうよ。いざいざ酒を飲まうよ。さておさかな何々なになにぞ。ころしも秋の山草やまくさ桔梗ききょう刈萱かるかやわれもかう、紫苑しおんふはなにやらん。鬼乃醜草おにのしこぐさとは誰がけし名なるぞ。げにまこと。げにまこと。丹後丹波たんごたんばさかいなる、鬼が城おにがじょう程近ほどちかし、たのもしたのもしや。

謡曲「大江山」(能本)) [8] [9]

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香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばの絵巻物からの引用文

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香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』の絵巻のイメージ画像
(「上巻」「下巻」「詞書巻(ことばがきかん)」の三巻(絵巻の原本の現状)) [10]

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香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』の絵図(現状の絵巻の原本の「下巻 第七絵図」)のイメージ画像
(絵図全体のなかの一部分の抜粋) [11]

 

この下の文章は、現存最古の酒呑童子説話をつたえる香取本かとりぼん『大江山絵詞』おおえやまえことばの絵巻物(逸翁美術館所蔵)のなかの記述からの引用です。

(下記の引用文のなかの、灰色の背景色をつけている部分は、PVの映像のなかでは使用していない部分をあらわしています。)

おのおのりてければ、ひるこそ童子どうじかたちへんじけれども、もとていあらはして、たけ五丈ごじょうばかりなるおにかしらあかく、ひだりあしくろく、みぎに、みぎあししろく、ひだりあおく、五色ごしきもどろきて、まなこ十五とお あまり いつつつのいつつぞ生ひおいたりける。これるに、ひとえゆめ心地ここちしてばかりなき有様ありさまなり

〔中略〕

千声百声ちごえももごえさけびければ、くびりたる鬼共おにどもくびもなくてがりてはしまわり、ひろげておどりけり。二人ふたり将軍しょうぐん五人ごにんつわもの同心どうしんおにくびつ。鬼王きおうくびてんのぼりてさけまわことおびただし。頼光よりみついそつな公時きんとき二人ふたりかぶとひて、かぶとうえかさねて着給きたまひたりけり。人々ひとびとこれて、「こは如何いかなることぞ」とところに、おにくびちて、頼光よりみつかぶとうえきぬ。

(香取本『大江山絵詞』下巻 第六段 詞書(ことばがき) [12][13] [14] [15]

さても人々ひとびとは、如何いかにしてこれへはおはしぬるにか。すみやかにかえたまへ。ところはるかに人間じんかんさとはなれたり。よわいしかもさかりなる人々ひとびとなり。いとかなしくこそおぼゆれ」ともうしければ、頼光よりみつたまひけるは、「やま大江山おおえやまおくなり人間じんかんはなれたるとは何事なにごとぞ」とのたまへば、老女おうなこたへけるは、「これへおはしつるみちには、岩穴いわあなのありつるぞかし。あなよりかたは、〈鬼隠しの里おにかくしのさと〉ともうところなり」とぞもうしける。

〔中略〕

「さて、ところ有様ありさまくわしくかたもうせ。おう宣旨せんじこうむりてたずれるなり」とのたまへば、「さてはありのままもうすべし」とて、「鬼王きおうじょうかみはべなり八足はっそくかどてて〈酒天童子しゅてんどうじ〉とがくをばきたるよしをぞはべりし。亭主ていしゅ鬼王きおうかり童子どうじ姿すがたへんじてさけあいするなり九重ここのえうちより公卿くげ殿上人てんじょうびと姫君ひめぎみ北の方きたのかた貴賤きせん上下じょうげあつめて、料理包丁りょうりほうちょうして喰ひ物くいものとす。

(香取本『大江山絵詞』上巻 第三段 詞書(ことばがき) [12][13] [14] [15]

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『日本書紀』の「八岐の大蛇やまたのおろち」の説話からの引用文

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『日本書紀』

この下の文章は、『日本書紀』巻第一(第一巻)のなかの、「八岐の大蛇やまたのおろち」についての記述の部分の引用です。

(下記の引用文のなかの、灰色の背景色をつけている部分は、PVの映像のなかでは使用していない部分をあらわしています。)

 ときに、素戔嗚尊すさのをのみことあめより出雲国いづものくに川上かはかみ降到いたります。時に川上に蹄哭ねなく声るをく。かれ、声をたづねていでまししかば、ひとり老公おきな老婆おみなと有りて、中間なかひとり少女をとめゑて、かきなでつつく。素戔嗚尊ひてのたまはく、「汝等いましたちたれぞ。何為なに如此かく哭く」とのたまふ。こたへてまうさく、「やつかれ是国神これくにつかみなり。脚摩乳あしなづちつまの号は手摩乳てなづち童女をとめは是やつかれが児なり。号は奇稲田姫くしいなだひめ。哭く所以ゆゑは、往時さきやつかれが児、八箇やたり少女有をとめありき。年毎としごと八岐大蛇やまたのをろちためまれき。今此いまこ少童をとめ且臨被呑のまれなむとす。脱免まぬかるるに由無よしなし。故哀傷かれいたむ」とまうす。素戔嗚尊すさのをのみことみことのりしてのたまはく、「しからば、いましまさむすめわれれむや」とのたまふ。こたへてまうさく、「みことのりままたてまつる」とまうす。
 かれ、素戔嗚尊、たちなが奇稲田姫くしいなだひめを、湯津爪櫛ゆつつまぐし化為とりなして、御髻みづらしたまふ。すなは脚摩乳あしなづち手摩乳てなづちをして八醞やしほをりさけみ、あはせて仮庪さずき〔中略〕八間やまひ、各一口おのおのひとつ槽置さかぶねおきて、酒をれしめてちたまふ。ときいたりてはたして大蛇をろち有り。頭尾かしらを八岐やまた有り。まなこ赤酸醬あかかがち〔中略〕ごとし。松柏まつかへ背上そびらひて、八丘八谷やをやたにあひだ蔓延はひわたれり。酒をるに及至いたりて、かしらを各ひとつさかぶねにおとしいれてむ。ひてねぶる。とき素戔嗚尊すさのをのみこと、乃ち所帯かせる十握剣とつかのつるぎきて、つだつだに其のをろちる。に至りてつるぎ刃少はすこしきけぬ。かれ、其の尾を割裂きてみそなはせば、なかひとつの剣有り。此所謂草薙剣これいはゆるくさなぎのつるぎなり。〔中略〕素戔嗚尊ののたまはく、「是神これあやしきつるぎなり。吾何われいかにへてわたくしけらむや」とのたまひて、天神あまつかみのみもと上献たてまつりあぐ。

(『日本書紀』巻第一) [16]

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使用候補だった引用文

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After EffectsでのPV映像の制作作業について

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PV制作に使用したAfter Effectsのテンプレート

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After Effectsの編集画面のスクリーンショット画像(キャプチャ画像)

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「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」のイベントの、関係各位のみなさまのウェブサイトのURL

以下に掲載させていただいているウェブサイトのURLは、「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」のイベントの、関係各位のみなさまのウェブサイトのURLです。

(参考: 世界鬼学会についてのウェブページ)
日本の鬼の交流博物館
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/onihaku/gakkai/index.html

(参考: 日本の鬼の交流博物館の公式ウェブサイト)
日本の鬼の交流博物館
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/onihaku/densetu/index.html

(参考: 大江まちづくり住民協議会さんのウェブサイト)
トップページ - 大江まちづくり住民協議会
http://ooe-machikyo.jp/

(参考: 大江観光株式会社さんのウェブサイト)
大江観光株式会社 ホームページ
http://ooekankou.jp/

(参考: 福知山市教育委員会さんの公式ウェブサイト)
教育委員会 - 福知山市オフィシャルホームページ
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/site/kyouiku/

(参考: 小松和彦先生のプロフィールページ)
小松 和彦|国際日本文化研究センター(日文研)
http://research.nichibun.ac.jp/pc1/ja/researcher/staff/s014/

(参考: 旭神楽団さんのFacebookページ)
旭神楽団 - ホーム
https://www.facebook.com/旭神楽団-382341662200083/

(参考: 北広島町神楽協議会さんについてのウェブページ)
北広島町神楽協議会(北広島町内51神楽団) - 広島県「みんなで」おもてなし宣言 | 広島県
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/omotenashi/750.html

(参考: 北広島町さんの観光情報のウェブサイト)
北広島町観光情報サイト | 北広島町の観光情報サイトです
http://www.kitahiro.jp/

(参考: 北広島町さんの公式ウェブサイト)
北広島町ホームページ フロントページ
https://www.town.kitahiroshima.lg.jp/

(参考: 株式会社ゼロワンさんのウェブサイト)
株式会社ゼロワン
http://office-zero1.com/

(参考: NPO法人 広島神楽芸術研究所さんのウェブサイト)
特定非営利活動法人 広島神楽芸術研究所
http://www.npo-hiroshima.jp/
(参考: NPO法人 広島神楽芸術研究所さんのFacebookページ)
特定非営利活動法人 広島神楽芸術研究所 - ホーム
https://www.facebook.com/npohiroshima/

(参考: 石井誠治さんの御著書『広島神楽 日本を舞う ―神楽旅―』の本の紹介ページ)
広島神楽 日本を舞う-神楽旅-石井誠治 著
https://www.npo-kagura.jp/book/20180701-book.html

(参考: 神楽ポータルサイト神楽の杜さんのウェブサイト)
神楽ポータルサイト神楽の杜
https://www.npo-kagura.jp/
(参考: 神楽ポータルサイト神楽の杜さんのYouTubeチャンネル)
npokagura - YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCP_nVlzOC5lR_YxBofJSx8A

(参考: 芸石神楽競演大会の情報が掲載されているウェブページ)
第71回 芸石神楽競演大会 | 北広島町観光情報サイト
http://www.kitahiro.jp/traditional/9059/

 

世界鬼学会設立25周年記念!鬼シンポジウムin福知山2019(11月9日)|ニュース&イベント|海の京都 森の京都 福知山観光協会オフィシャルホームページ
https://dokkoise.com/topics/events/000758.html

鬼シンポジウム in ふくちやま 2019 | beyond2020プログラム認証事業(京都文化力プロジェクト認証事業) | 京都文化力プロジェクト 2016-2020
http://culture-project.kyoto/event/project/detail/1570158921.269.html

鬼シンポジウムinふくちやま2019 | 大江観光株式会社 ホームページ
http://ooekankou.jp/2019/11/07/%E9%AC%BC%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%82%B8%E3%82%A6%E3%83%A0in%E3%81%B5%E3%81%8F%E3%81%A1%E3%82%84%E3%81%BE2019/

「鬼シンポジウムinふくちやま2019」を開催します。 - 福知山市オフィシャルホームページ
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/soshiki/7/17353.html
世界鬼学会設立25周年記念「鬼シンポジウム in ふくちやま2019」
京都府文化力チャレンジ補助事業

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「これ好奇のかけらなり、となむ語り伝へたるとや。」

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脚注
  1. 画像の出典:〔鬼(妖怪)たちが家を訪ねに来る場面〕, 『融通念仏縁起』(冑山文庫)(絵巻), 国立国会図書館デジタルコレクション, コマ番号:35~36 (著作権保護期間満了 (パブリックドメイン) ) より, 元の画像を加工・編集して使用しています. [Back ↩]
  2. 画像の出典:疫鬼えききが描かれている場面〕, 『春日権現験記』(第8軸), 国立国会図書館デジタルコレクション, コマ番号:7 (著作権保護期間満了 (パブリックドメイン) ) より, 元の画像を加工・編集して使用しています. [Back ↩]
  3. 画像の出典: 〔酒天童子(酒呑童子)の居城である鬼が城の入口で、鬼たちと源頼光みなもとのよりみつたちが遭遇する場面を描いた絵図〕, 『大江山酒天童子絵巻物 一』, 国立国会図書館デジタルコレクション, コマ番号: 10 (著作権保護期間満了 (パブリックドメイン) ) より, 元の画像を加工・編集して使用しています. [Back ↩]
  4. 画像の出典:葛飾北斎 (絵画) 「霊鬼授悉達太子四句偈図」, 『釈迦御一代図会 3』(『釈迦御一代記図絵 3』), 国立国会図書館デジタルコレクション, コマ番号: 37 (著作権保護期間満了 (パブリックドメイン) ) より, 元の画像を加工・編集して使用しています. [Back ↩]
  5. 出典: 「設立目的」, 「世界鬼学会概要」, 「世界鬼学会」, 日本の鬼の交流博物館, https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/onihaku/gakkai/index.html , 2019年11月19日閲覧. [Back ↩]
  6. 出典: 「酒呑童子」, 市古貞次 (校注), (1986年), 『御伽草子 下』, 岩波文庫, 岩波書店, 189~190ページ. [Back ↩]
  7. この写真は、2019年11月に筆者が撮影した写真です。 [Back ↩][Back ↩]
  8. 参考文献: 廿四世 観世左近 (訂正著作者) (2017年) 『大江山』, 観世流大成版, 檜書店, 7~8ページ. [Back ↩]
  9. 参考文献: 佐成謙太郎 (著者) (1956年) 「大江山」, 『謡曲大観 第一巻』, 三版, 明治書院, 553~571ページ. [Back ↩]
  10. この「香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』の絵巻のイメージ画像(「上巻」「下巻」「詞書巻(ことばがきかん)」の三巻(絵巻の原本の現状))」の画像は、『続日本絵巻大成 19 (土蜘蛛草紙・天狗草紙・大江山絵詞)』の147ページに掲載されている「大江山絵詞 現装」の写真の挿絵をもとに筆者(倉田幸暢)が制作したものです。)[Back ↩]
  11. この絵図のイメージ画像は、香取本(かとりぼん)大江山絵詞(おおえやまえことば)』の絵図(現状の絵巻の原本の「下巻 第七絵図」)をもとにして、筆者(倉田幸暢)が制作したものです。[Back ↩]
  12. 絵巻の原本の現状 [Back ↩][Back ↩]
  13. 参考文献:(1993年) 「大江山絵詞」, 小松茂美(編), 『続日本の絵巻 26』(土蜘蛛草紙 天狗草紙 大江山絵詞), 中央公論社. [Back ↩][Back ↩]
  14. 参考文献: (1984年) 「大江山絵詞」, 小松茂美(編), 『続日本絵巻大成 19』(土蜘蛛草紙 天狗草紙 大江山絵詞), 中央公論社. [Back ↩][Back ↩]
  15. 参考文献: (1975年) 「大江山酒天童子(逸翁美術館蔵古絵巻)」, 横山重(編), 松本隆信(編), 『室町時代物語大成 第3』, 角川書店. [Back ↩][Back ↩]
  16. 出典: 「巻第一 神代 上」, 坂本太郎 [ほか]校注 (1994年), 『日本書紀 1』, 岩波文庫, 岩波書店, 91~94ページ. [Back ↩]